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第276号 「ケーブル業界、有線・無線の融合に向け協議会設立」
[2007.04.29号]
4月の中旬の急な寒波ではすっかりカゼを引いてしまった。17日に江東区・木場の「TV・ポータル」という廉価版のSTBなどを開発中の会社(松下電器、ソニーなどが設立した「TVポータルサービス」とは別会社)に話を聞きに行った時には、だいぶ背中がぞくぞくしていたが、まあ、カゼなど引くことはないだろうと、高をくくっていた。しかし、翌18日は、発熱して起きられなかった。通常時の体温がそれほど高くないので、37度を超えるとヘロヘロになってしまう。1日寝ていたが、改善はみられない。汗をかいてしまえば、直りが早いだろうと思うが、どうも熱が体にこもって汗が出てこない。これまでだと、多少おおめの「玉子酒」を飲んで一晩寝てしまえば、たいてい回復していたのだが、その玉子酒を飲もうという気にならないから、不安になる。
19日は、「ケーブルテレビ無線利活用促進協議会」の設立総会が開催されるので、これには出かけなければいけない。熱のこもった体で、東京・竹橋の会場に向かった。ボーッとしていたせいか、時間を1時間間違えて、10時前に着いてしまった。しかし、<4月の中旬にこの寒波はないだろう>と思うが、世界中で、異常気象なのだから、しかたがない。隣に座った松山のKさんに「カゼを引いてしまった」と話すと、「松山でも雪が降った。四国の松山で4月に雪が降るなんて通常考えられない。しかも、今年は、2月に真夏日があった。どないなってんのや」といっていた。
設立総会が終わると、フジクラのWiMAXセミナーがある。長野のケーブル局の若手と会場の学士会館に向かいながら、やはり「カゼを引いてしまった」と話すと、当然のことながら、長野では雪が降ったという。熊本の阿蘇で、28センチの雪が降ったというから、そりゃあ、長野では雪が降るだろう。
その日からけっきょく22日の日曜日まで、床に伏せってしまった。なかなか汗が出ないで、38度の熱が下がらない。玉子酒にも手が伸びない。
手が伸びたのは、太田和彦氏の居酒屋紀行シリーズの一冊である。数年前に、埼玉のSさんに、太田氏の話は伺っていたが、病院の帰りに立ち寄ったスーパーの本屋で、目に止まり、購入した。伏せった床の中で、気分が良い時にページを繰った。(先週、八重洲ブックセンターで残りのシリーズを全部手に入れてきた。)
しかし、熱が下がらず、咳も止らないとなると、このままこれが続いたらどうしよう、と本当に不安になる。ヤンキースのトーリ監督も似たような感じではなかったろうか。29日、朝起きると、BS1がついていた。ヤンキースとレッドソックスの戦い。昨夜のニュースでは、松坂が勝ったと言っていた。ヤンキースは、7連敗。サングラスをかけた井川が投げている。途中登板ということだ。解説は、元中日の大島。外野には、「読売新聞」の広告。バックネット下には、「アサヒのドライ」のコマーシャル。思わず、冷蔵庫の残りのビールの本数を数えに席を立った。<このCM代、いったいいくらなんだろう>と考えながら、けっきょく小一時間ほど見てしまう。
買い物に出かけて、しばらくして(ビールを下げて)帰ってみると、まだBS1がついていた。<まだ、試合が続いているのだろうか?>と思って近づくと、シアトル・マリナーズとカンザスシティー・ロイヤルズの試合だった。こっちのバックネット下には、「wii」のコマーシャル。脇に「任天堂」の文字。これは、本拠地だからわかる。そのうち腕に「任天堂」の刺青をした若者が登場するのではないか、なんて思ってしまう。もういるかもしれない。夕方、ネットでは、順調に、早大の斎藤が2勝目を挙げたことを伝えている。
スポーツ新聞でも、大リーグに話題をさらわれてしまっているが、日本のプロ野球では、どうも今年の巨人は強いらしい。トップを走っている。最近、近所の知人Kさんは、目尻がキリリとしている。
「調子いいですね」と声を掛けると、「今年は優勝!」と力強い声が返ってきた。ここ5年ほど、こんな元気な声は聞いたことがない。Kさんの期待を裏切らないで欲しいが、視聴率では、あまり良い結果は残っていないようだ。地上波枠から、BS枠に上がってしまう試合も多くなりそうだ、と事情通はいう。
それにもまして、高校野球の特待生問題。
「野球は伝統的なスポーツだから、特待生を認めていない」という協会役員の説明がTVで報じられていたが、同じ国で行なわれているスポーツで、他のスポーツで特待生が認められているのに、野球だけが認めない、というのは、何か変だ。その理由が「伝統的なスポーツだから」というのは今時ちょっと説得力にかける。というより、「野球で進学した」というような話はけっこうあるし、「エッ、野球の特待生っていけなかったの!?」という感じだ。
今年の夏の高校野球は、ミソギの済んだ有力選手ばかりになるのではなかろうか。(い)
【目次】
◆1.「ケーブルテレビ無線利活用促進協議会」を設立
◆2.ケーブルテレビで、どう“地域情報力”を高めるか。Web2.0+地域SNS時代の到来に、
ケーブルテレビの果たす役割とは? 丸田一氏(国際大学GLOCOM 主幹研究員)
■ インターネットがつくった新しい世界の最前線はいったいどんな世界になっているのか
■ 社会ゲームのルールが変わってしまっている
■ Web1.0までのメディアとWeb2.0以降のメディアというのは意味が根本的に違う
■ 人間関係が手にとるようにわかる。SNSはそういう道具
■ 現実空間とWEB空間を取り持つメディアの役割
■ 縦、横、斜めの情報コントロールを受け持つメディアの在り方
■ 田舎であればあるほどおもしろいメディアが生まれるという奇妙な現象が起こっている
■ 昨日まで受講者だった人が今日から講師をやる時の顔や目の輝きが本当にすばらしい
■ 「地域づくりの道具」の水平伝播
■ カメラを住民に開放した「住民ディレクター活動」
■ 他人と繋がっていることをサービスとして受け取るのが日本のSNSの特徴
■ ケーブルテレビの今後
◆3.日本のamazon.co.jpで 「アメリカン・アイドル」キャンペーン実施中!
◆4.三河湾ネットワークが固定電話サービス開始
◆5.宮古テレビ㈱、JC-HITS サービスを利用開始!
~平成19 年4 月よりRF リターンによる完全双方向でフルデジタルサービス始動へ~
◆6.CSデジタルハイビジョン「LaLa HD」地上光伝送ネットワーク方式で配信開始
◆7.ケーブルウエスト、コミュニティチャンネルのデジタル放送を開始
- 2007 年6 月1 日より一斉スタート-
◆8.ユーザー参加型 生活情報サイト「よくばり生活」クチコミ効果の高いブログレビュー機能を
追加しサイトリニューアル
◆9.「オンデマンドTV」が「ゲームサービス」の提供開始
◆10.日本ケーブルテレビ連盟清水卓特別顧問が「春の園遊会」に出席
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