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第278号 「放送のIP化でオンデマンド時代がやってくる」

[2007.06.06号]

 ついこの間まで、今年の冬は千葉では雪が降らないで終わりそうだ(実際には、3月下旬に粉雪が舞った)なんて話していたが、桜の季節も過ぎ、GWも何となく過ぎ、少しづつ汗ばむ季節がやってきた。スーパーの店頭には、スイカの姿が珍しくなくなってきた。「ついにこの季節がやってきた」につられて眼をやると、鳥取のらっきょうだ。「お好みに応じて」とか、「塩らっきょうがお薦め」とか、キャッチフレーズが並んでいる。
 そういえば、前にTBSの噂の東京マガジンで、鳥取のらっきょうを取り上げ、鳥取の多くの家庭では、それぞれの家独自のらっきょうが漬けてあって(その量も半端ではない。樽に3つとか4つとか)、1年間に食べる量は、全国で第1位だとレポートしていた。別の日曜日には、同じシリーズで、山梨県のまぐろの消費量が全国第1位だとレポートしていた。いろんな定食にマグロがついてくる。鰻屋に入っても、マグロがセットになったメニューがある。家庭での消費量も多い。活魚店でスタートしたお店は、客が入らず、マグロ中心の店に変わった。こうして書いているうちに思い出したが、餃子の消費量も全国的に有名な宇都宮ではなくて、浜松の方が多かったとか。これはよく見ていなかったので、内容はよく覚えていないが…。
 情報が溢れているとはいいながらも、まだまだ知らないことはたくさんある。というか、知らないことが当たり前なのかもしれない。英語では、We always learn. という言葉がある。郷に入ったら郷に従えかもしれない。昔、スイスのモントレー映画祭の取材に行った時、小さな郵便局で郵便の受付作業が進まず、並んだ40人くらいの客は、みんなイライラしていた。観光地とはいっても、イベントで世界各国から多くの人々が訪れてその多くが小荷物を送るという需要を捌くことには慣れていないし、人も足りない。イライラして、後に並んだ女性と視線が合うと、彼女は、ニコリと笑って、「We always learn.」と言った。その言葉に、イライラが吹っ飛び、笑い返したことを覚えている。
 親や先祖が学習して身につけた知識は子供に遺伝しないから、生まれた時は、頭の中はからっぽだ。(たぶん間違っていないと思う。いや、少しは遺伝するという学者先生がいるかもしれないが、概ね、遺伝しないと思う) だから、みんな個別具体的に、「0」(ゼロ)から学習しなければならない。社会に出て、仕事をしながら身につけたことは、「経験知」として、けっこう重要視される。
(*パソコンの日本語機能も、経験知で学習してくれればいいのにちっとも学習しない。いつも書いていて、筆を折られるというと生意気だが、出鼻を挫かれるというか、流れを止められて、げんなりして、書く気持ちをなえさせる。その気持ちを奮い立たせるのも一苦労だ。余計なエネルギーを使わなくてはいけない。つくづく海外陣営に押されて、消えてしまった日本語ワープロ陣営のふがいなさに腹が立つ。なにしろ、「西日本」が出てこないし(今は、すんなり出てきたが、たいてい西と日本をわけないといけない)、「都市」(悪口をいったせいか、今はすんなり出て来る。たまには悪口をいうのもいいのかもしれない)も、出てこない。他にもたくさん常識で出て欲しい漢字が変換されない。すんなり出てこないと、気分が悪くなるのだ。)
 しかし、「経験知」も部下や後輩、後から来るものに、口頭で伝えきれるものではない。やはり、仕事を通してでしか、伝わらない。OJTだ。
 夜中に、BSをみていると、2時のBSニュースが終わると、アジアのニュースが始まる。これが始まる前に、ちょうど「明日の天気です」と女子アナがいった瞬間にスイッチを切ればいいのだが、それを逃すと、アジアニュースに引き込まれてしまう。そうすると、たいていアジア各国の環境汚染のニュースが流れてくるから、ついテーブルの前に腰を落ち着け直して、安酒をちゃわんに注いでしまうのだ。
 27日、NHK技研公開の後に有楽町の駅前の三省堂に入ったが、「地球はあと10年」というような本が出ていて、本当にやばいことになってしまった。ノストラダムスの大予言は、どこかの段階で、10年ずれて、2010年あたりに天変地異が起こるのではないか、などと思ってしまう。グリーンランドの氷が溶けると、海面が5メートル上昇するそうだが、もう溶け始めているのだから、確実に海面が上昇するわけで、日本沈没は、真実性を増してくる。というか、確実だ。関東平野でも随分奥地まで、海になってしまう。
 2011年の7月24日に、誰がどのようにしてアナログ地上波を止めるのかわからないが、海面上昇ではなくても、地震などから来る異変の中で、例えば、海面下に沈み行く中で、「(法律で定められているから)それでも私はアナログ地上波を止めなければならない」と担当官が命を賭してその責務を果たし、アナログ地上波の電源を落とす映画のワンシーンが頭をよぎった。
 笑い事ではない。環境汚染の経験知は、後から来るものに口頭では伝わらず、OJTでしか伝わらないとしたら、イチゴを栽培しているビニールハウスに、二酸化炭素やさまざまな環境汚染物質を充満させているわけで、自然環境も人間も動物もやがてイチゴと同じ運命を辿ることになる。(い)


【目次】

◆1.2007年NHK技研公開「未知を探る・未来を創る」をテーマに開催
  (1)未来の立体テレビ~ 究極の立体映像を目指して
  (2)スーパーハイビジョンシステム~ 感動を届ける超高精細映像・高臨場感音響
  (3)3300万画素撮像技術~ フル解像度スーパーハイビジョンに向けて
  (4)21GHz帯衛星広帯域伝送技術~ 衛星放送でスーパーハイビジョンを各家庭へ
  (5)プラズマディスプレイの超高精細・高効率化~ スーパーハイビジョンテレビを目指して
  (6)緊急警報放送によるワンセグ端末の自動起動~ 安心・安全を持ち歩く
  (7)ワンセグ連結再送信システム~ 地下街などへ効率的なワンセグ再送信を実現
  (8)電波テレビカメラ~ 電波を使って、見えないモノをみる
  (9)ぐるっとビジョン~ 3次元映像処理技術の放送への応用
  (10)ハイビジョン移動撮影システム~ 人が近づけない場所でも迫力ある映像を
  (11)超高速度高感度カメラ~ 超スローモーション映像をより鮮明に
  (12)映像コンテンツの検索・活用技術~ より豊かな映像文化の創造を目指して
  (13)ネットワークを利用した制作・送出システム~ 次世代放送局システムを目指して
  (14)SNG用メッシュパラボラアンテナ~ 迅速なニュース伝送を実現するために
  (15)IPネットワークの放送利用技術~ 信頼できる放送サービスをIPでも実現するために
  (16)ユビキタス時代のコンテンツ流通技術~ 携帯で安心・便利に放送サービスを楽しむ
  (17)フレキシブルディスプレイ~ どこへでも丸めて持ち運べるテレビを目指して
  (18)アーカイブス・オンデマンドサービス~ NHKの放送番組をネットでいつでも楽しめる
◆2.須高ケーブルテレビが、全国CATV 局初の3Dバーチャルスタジオを構築
◆3.ケーブルネットワーク西瀬戸が緊急情報の放送を開始
◆4.NBJの取締役副社長に 元MTV広告営業本部長 井股進氏が就任
◆5.「はぴはぴクローバー」アニメーションシリーズ化決定―2007年7月キッズステーション・テレビ愛
    知・東京MXテレビ・サンテレビジョンにて放送開始
◆6.ブロードネットマックス、軽量小型化を実現したDOCSIS SIS ®2.0 対応ケーブルモデム
    [BCX280J2 ]を新発売
◆7.【NHK放送研修センター研修案内】

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