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第443号「インターネットビデオ視聴(OTT)が本流に」

[2014.05.10号]

 5月6日、朝。振り替え休日である。千葉の検見川浜の駅前近くのマンションの仕事部屋にこもっていても、出勤や通学の気配はいっさい感じることなく、いかにも連休最後のお休みという雰囲気が漂う。たまに走り去る車の音が、時間の動きを感じさせるのみである。

 4月24日夕方、米国NCTA2014の視察ツアーを引率して、ANA008便で、サンフランシスコに向けて成田から出発した。翌25日は、カリフォルニア州の首都であるサクラメントのコムキャスト社、カリフォルニア州ケーブルテレビ連盟、カリフォルニアチャンネルコムキャストを視察した。
 27日に、NCTA2014の開催されるロサンジェルスに移動し、28日は、タイムワーナー、DirecTVを訪問し、いろいろと話をうかがった。
 29日、30日は、ロサンジェルスコンベンションセンターで、午前中に行われたゼネラルセッションを聞き、午後は、展示会場を回った。

 5月1日は、帰国日。朝、リトル東京のMIYAKOホテルを出ると、バスに乗り込み、空港へ。荷物を預け、手荷物検査をして、後は、お土産の買い忘れのないよう免税店をまわって、出発時刻の40分前くらいには、三々五々参加者の面々が搭乗口前に集まってくる。
 みんな「あっという間だった」という感じの表情だ。「もうあと一日欲しい」と誰かがいった。前任の猪又英紀氏から本ツアーを引き継いでから、今年で5年目になるが、この台詞も、毎年、帰る間際の空港で、誰彼となく口にされる言葉である。
 2週間、1か月となれば、長いと感じるのだろうが、8泊9日くらいだと、「もうちょっと」という気持ちを沸き上がらせるのだろう。

 視察ツアーを企画するこちらとしては、まず、全員何事もなく帰国することが第一であり、第二は、参加者相互の情報交換が円滑に行われ、ツアーグループ全体の雰囲気が盛り上がることである。
 米国のケーブルテレビ業界から、それぞれが何かを学んで帰ることは、3番目になるが、冒頭、成田で行った結団式の際に、「多くを学ぼうと欲張らず、3つ、『これはすごい、感動した』というものを見つけて下さい」とお話させていただいたが、今年の参加メンバーは、例年以上に、視察先企業各社で、意欲的に質問を行い、数多くのものを学ばれたのではないかと思う。
 こちらは、その分、収録したICレコーダーの書き起こしに時間が取られるが、まあ、これもうれしい悲鳴というところだ。5月は、当分、飲酒を控えて、報告書作りに埋没する。健康には、たいへんにいいだろう。

 サンフランシスコでは、AT&T PARK に行き、サンフランシスコ・ジャイアンツとクリーブランド・インディアンスの試合を見た。
 ダウンタウンのヒルトン・ユニオンスクエア・ホテルで、野球好き10人でタクシーを待っていると、ベル・ボーイが、リムジンで行ったらどうだ、というので、胴の長いリムジンに10人で乗り込むと、中はけっこうきつきつだった。
 野球場まで、10人で50ドル。高いのか安いのかわからないが、いい経験だった。

 切符を買うのも一苦労だった。言葉がわからないし、試合開始直前で、下の方の内野席は売り切れていたようで、3塁側の上の方の高い席から、丼鉢を見下ろすような感じで、試合を見ることになった。
 AT&T PARKは、右翼が狭く、よく場外ホームランが出て、海に飛び込むことで有名だが、あわよく場外ホームランが出れば、その光景を目の当たりにできる席だった。
 スタンドは、1塁側も3塁側も、右翼も左翼も、みんなジャイアンツのオレンジ色に染まっていた。
 日本で見ているMLB中継の「アウェイ」と「ホーム」の意味が、はっきりとわかった。
 
 選手の姿は、人形のように小さかったが、その席でも、43ドルだったから、下の方の内野席だと、100ドルにどんどん近づいていくのだろう。しかし、海から吹いてくる風は冷たかった。

 ロサンジェルスでは、33年ぶりに、当時日本語の勉強に、日本に来ていた今年53歳になるアメリカ人男性と再会した。
 3年前に、FBで、「伊澤偉行さんを探しています」とメッセージが届き、そのうちロサンジェルスに行くので、会おうということになっていた。

 近くの居酒屋に入ると、「今日は、私のおごりです」ときれいな日本語でいった。
 33年前に時間は巻き戻り、そこから現在に至るまでのおおまかな流れをお互いに紹介しあった。

 テレビ回りの話も聞いた。
 彼のエリアは、みんな、タイムワーナーに契約している地域なのだという。何か特別な契約があるのかと聞いたが、彼もよくわからないという。

 OTT、Netflixの話を出すと、彼が目の色を変えた。「安いでしょう!8ドルですよ~。それにくらべると、タイムワーナーは高いですね~」という。
 やはり生活者からみれば、「安い」というのはものすごいインパクトなのだろう。

 サンフランシスコやロサンジェルスのベストバイで売られるOTT視聴機器(Roku、Apple TV、Fire TV、Chromecastなど)、安いスマートTV、4KTVの品揃えを目の当たりにすると、米国のインターネットビデオ視聴は、さらに加入者を伸ばすのではないか、と想像させる。

 3時間ほどが経ち、チェックを済ますと、彼は、「今度は東京で会おう」と、最後のビールを空にして、席を立った。いつになるかはわからないが、新たな楽しみが増えた。                                       (い)


【目次】

◆1.インターネットビデオ視聴(OTT)が本流に

◆2.今夏にケーブルテレビで4K試験的放送を開始

◆3.J:COMグループの4K放送への取り組みについて
   ~試験的放送の開始を決定~

◆4.「第3回北区だいすき!CMコンテスト」 作品募集開始

◆5.八千代市の防災行政無線の告知放送を5月から配信
   「J:COM防災情報サービス」

◆6.ケーブルテレビ局向けスマートTV&OTT サービス 「cottio コティオ」
   2014 年4月、4局でサービス開始!!

◆7.東京ケーブルネットワーク開局25周年記念
    マスコットキャラクター「あらぶんちょくん」を起用したアプリ、
    「あらぶんちょくんのぶんぶんさんぽ」をリリース

◆8.タブレット(端末)レンタルサービス「iPad レンタル」、
    IP-VODサービス「milplus(みるプラス)」サービス提供開始のお知らせ

◆9.市原悦子、石丸謙二郎、照英が青森県の旅へ!
   青森県の旅番組を集中放送!特集『にっぽん津々浦々』 6月放送

◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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