cbaニュース
第516号「ジュピターテレコムが新経営体制に」
[2017.06.21号]
【よいどれコラム】
60ともなると、いろいろなことが起こるものだ。3月25日で還暦を迎え、翌週の月曜日、行き付けのクリニックで、胃カメラを鼻から通して、検査を行った。結果は、10日から2週間後に出ます、ということだった。ちょうど、風邪を引き、4月1日の土曜日にクリニックに行き、診察室に入ると、40手前の若先生が、書類に目を落としている。《もう検査結果が出たんだ》と思いながらイスに座ると、若先生は、クルリとこちらを向き、「あのさ、いいずらいんだけどさ、ガンだね」という。こちらの顔色を見たのか、「大丈夫だから、前向きに考えよう」といって、専門の先生が来る4月10日に、検査結果の詳しい話、その後の対応策について、相談することになった。
3日、4日と武雄のケーブルワンに出張で、3日の夜は、歓送迎会を兼ねた花見の会が開かれたが、飲むのは自重した。10日、順天堂から来ている30半ばのイケメンのM先生は、「極めて早期の胃がんで、内視鏡で手術を行える」という。「どこか、ご存じのところがあれば、そちらでも手術をお願いできると思いますが、どうされますか?」というので、「そういうところはないので、先生にお願いします」というやり取りで、お茶の水の順天堂医院の患者になることになった。
クリニックの若先生に、紹介状を書いてもらい、それを持って、4月13日に、順天堂のM先生を訪ねる。そこで手術前の再検査の日程を5月6日に決め、さらに、6月5日(月)入院、翌6日の手術の日取りが決まった。術後の経過を見ながらではあるが、約1週間の入院の予定と告げられた。
「お酒は、飲まない方がいいんですか?」と尋ねると、「手術後は、2ヶ月ほど飲まない方がいいから、今のうちほどほどに飲んでおいてもいいんじゃないですか」という。
《そうか、そういう流れになるのか。じゃあ、いまのうち飲んでおくかな》とも思ったが、1日からすでに2週間近く飲んでいないので、いつまで飲まないでいられるか、記録を伸ばしてみようという気になって、それほど飲みたいという気持ちにもならなかったのも手伝い、4月の下旬まで、飲まなかった。
しかし、どうも身体の調子がおかしくなってきた。何となく気だるい。そこで、少し飲んでみると、症状は好転した。飲み過ぎはいけないが、ほどほどに飲む分には、身体に悪いというものではないのだろう。そんなことは、お酒というものが、この世に誕生して以来、誰しも承知のことかもしれない。
そして、世の中のお酒を飲む人は、大きく、「ほどほど」を知っている人と、そうでない人の2つに分かれる。どちらかというと、筆者は、後者である。「ほどほど」の程度がわからず、翌日、「飲み過ぎた~!」ということになる。学習の成果がなく、いまだに繰り返しているのが、なんとも情けない。
6月5日。9時半。順天堂に入院し、翌日の手術の準備が始まる。夜の6時の夕食を最後に絶食。6日は、午前中から、点滴を入れ始め、いよいよその時が近づいてきた。その日は、5件の手術が入っており、午後1時から4時の間で、何時になるかはまだわからないといわれていたが、12時半に呼ばれた。手術室には、イケメンのM先生が待っており、「それでは始めます」の声を最後に、気がついた時には、手術室を出るところだった。焼き鳥の串をバラバラに多数刺されたような痛みがあり、鎮痛剤の点滴をお願いした。 夜になると、痛みは和らいで、漬け物石を置かれているような痛みになってきた。翌朝、胃の中に、クレーター状のものがあることが意識できた。手術後の経過を確認するために、午後、再度胃カメラを飲んで、手術した箇所の映像を見せてもらった。1センチほどの腫瘍の、そのまわり5センチ四方をはく離したということだった。《そのうち、こういうのが、8Kになるのか》と思った。出血もないので、あとはしばらくベッドの上で、安静にしているよう告げられた。
部屋のテレビは、地上波しか映らない。Wi-Fiは使える。これは最初に、看護師さんが、パスワードを教えてくれた。ベッドの上で、身体を横にして、テレビを見るのはたいへんなので、タブレットで、NHK WORLD TVを見ていた。夜は、9時に消灯になってしまうので、その後の時間を過ごすのに助かった。
ある夜、中海テレビ放送の高橋孝之さんの、「ガンにかかった人が、口を揃えていうのは、『もっと早く検査をしておけば良かった』ということです。だから、みなさん、早く検査を受けましょう。なんでもなければ、それで安心じゃないですか。早く見つかれば、それだけ適切な処置がほどこせる。……ケーブルテレビは、そういうムーブメントを地域に起こせる。それは、地域の医療費の削減にも貢献する。……」という幾度となく聞いた講演の際の話が、頭に蘇ってきた。(い)
【目 次】
◆1.ジュピターテレコム 2017年度 事業説明会(2017年6月7日)
◆2.J:COM 東大阪が東大阪市の「事業所ふくしネットワーク事業」に参加、協定を締結
◆3.大分・武漢を繋ぐ「ひと」に迫る『~友好都市締結38周年~大分・武漢 絆
の向こうに』-「J:COMチャンネル大分」で6月放送
◆4.千葉県内ケーブルテレビ9社が約1,675,000世帯へ一斉放送
『夏の高校野球 千葉大会』柏の葉公園野球場の試合を7月12日(水)から生中継!
◆5.CRCCメディアに「ケーブルインターネットZAQ」を6月15日より提供
J:COMグループ局外への提供は、福岡県と佐賀県で初、全国で31局目
◆6.長崎ケーブルメディアがギャラクシー賞 報道活動部門優秀賞、
ひまわりネットワークが奨励賞、志賀信夫賞にジュピターテレコム
初代社長西村泰重氏
◆7.NNSが、7市3町と「災害防災情報等の放送に関する協定書」締結
◆8.平成29年度「電波の日・情報通信月間」記念中央式典における表彰
◆9.2016年度「丹羽髙柳賞」功績賞を松本修一氏が受賞
◆10.映像情報メディア学会 2017年年次大会開催
◆11.WOWOW、第7回衛星放送協会オリジナル番組アワードにおいて2番組が受賞
◆12.NTTぷらら、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017」
への協賛と4Kコンテンツ連携
◆13.NTT ぷらら製作主幹事の齊藤 工 長編初監督作品「blank13」が劇場公開決定!
◆14.旅チャンネル『榊原郁恵の町のお嬢さん』6月は宮城県仙台市へ
◆15.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
次号へ | cbaニュース一覧 | 前号へ |