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第445号「6月2日、4K放送がスタート!!」
[2014.06.10号]
6月2日、東京・内幸町の帝国ホテル本館3階富士の間で平成26年度「電波の日・情報通信月間 記念中央式典」が行われ、昼過ぎからは、本館中2階の光の間において、Channel4K放送開始セレモニーが行われた。
翌3日は、13時半から、東京スカイツリータウンの東京ソラマチイーストヤード5階にある「J:COM Wonder Studio」で、「4K試験放送記者説明会」が開催された。前日の2日、13時より、同所において、予定どおり4K試験放送の一般公開を開始したことを受けてのことである。
東京スカイツリーは、京葉線を利用して東京に出る際に、新木場駅あたりで、いつも遠くに見ている。振り返ってみれば、東京スカイツリーに行ったのは、昨年のゴールデンウィークの合間の4月の平日。どこかに出掛けた帰りに、《GWだが、平日なら比較的空いているかもしれない》と思って足を運んだのだが、その時は、風が強くてエレベーターの運行は休止しており、上には上がれなかった。ということで、5月22日までの「開業1年目までに、上に上がってみる」ということは実現しなかった。今回は、《記者発表会の後に、スカイツリーに上がってみよう》と思って出掛けた。本来、高いところはあまり好きではない。というより、むしろ、高所恐怖症ぎみといった方がいいだろう。しかし、「2年も経って、いまだに一度も上がったことがない」というのもなんだな、と《今回は、上ってみよう》と覚悟を決めて出掛けた。
記者発表は、わりと盛り上がった気がする。質問も数多く出た。このところの4Kブームを受けてのことかもしれないが、4Kの試験放送に、J:COMを始め、各地の主要ケーブル局も足並みを揃え、参加する態勢が整いつつあるからではないだろうか。各地のケーブル局でも、4Kの試験放送を一般視聴者にみえる展示を行えば、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて掲げられた「2016年の4K本放送、2020年の8K試験放送」というロードマップも多くの国民が知るところとなるだろう。どうも日本という国は、大きな目標を掲げられると、それに向かって邁進するパワーを発揮するお国柄だと思う。方向性を間違うと、とんでもないことになることもあるから、周辺国から用心されるのだろうが。
しかし、2020年までには、多くの施設を作らなければいけない。労働力の不足も懸念されるが、技術の伝承の継続性が希薄になってきているというから、そちらの方も心配だ。建設現場で働く労働力の不足に対応するために、外国人労働者を起用する、なんて話もあるようだが、作業現場でのコミュニケーションが図れないと、危険だから、そう簡単にはいかないだろう。知り合いに、長年、鳶として現場仕事に携わってきた方がいるが、たまに、会話の中に、「あそことあそことあそこは、オレが作った」というような話が出てくる。そういう自負があるからこそ、やってこられた仕事なのかもしれない。高所での現場仕事の話を聞くと、聞いているだけで、ぞっとしてくる。「こわくなかったんですか?」と尋ねたことがあるが、「こわがってたってしょうがねぇだろう。オレ達がやらなきゃ、ビルは建たねぇんだから」といっていた。そういう人たちが集まって、東京スカイツリーも完成の日の目を見た。
工事の途中でも何度か写真を撮りに出掛けたが、こつこつと一つずつ、安全に材料を吊り上げ、組み立てていくのは、日本人ならではのような気がした。もちろん、余所の国でも高いビルは建っているわけだから、そんなことは、日本だけのことではない、といわれそうだが、何かこう気の遣いよう、というところがちょっと違うのかな、と思うのだ。
記者発表が終わり、昼がまだだったので、レストラン街を回ると、イーストヤード10番地の「銀座天龍」が目に入った。おおぶりの餃子が名物で、銀座の出版社にいる頃、たまに昼に出掛けたり、夕方の会合の後に、何人かで繰り込んだりしていた。上る前の景気づけにビールと餃子と麻婆豆腐を頼んだ。3杯目の生ビールが半分ほど減った頃、本来の目的を思い出し、重くなりかけた腰を上げて、スカイツリーの切符売り場を目指した。
空いていてすぐに切符も買えたし、エレベーターにも乗れた。あっという間に、東京スカイツリー天望デッキに着いた。残念ながら、曇っていて、遠方を見通すことはできなかった。眼下に目を落とすと、くらっと来た。やっぱり、高いところは好きではない。
天望デッキをくるりと回ると、ニコニコしたきれいなおネエさんが、天望回廊への案内をしていた。ここに上がるのに、一人2060円だが、そこから先に上がるのには、その半額の1030円がさらに掛かる。しかし、もう来ないかもしれないし、また来たとしても同じ逡巡を繰り返すのなら、今日、上がってしまおうと、天望回廊に上がることにした。
エレベーターから外が見えるので、雲の中に吸い込まれるような感じがする。回廊は、カタツムリの殻の中を歩いているようで、やはりこわかった。一回りして、すぐに、天望デッキに降りた。
ところが、天望デッキに降りると、「天望デッキの高さがこわくなく」なっていた。不思議なものである。デッキをくるりと3周回り、外国人のカップルや家族連れの写真を何組か撮ってあげて、降りてきた。
また、行くかもしれない。(い)
【目次】
◆1.NTT東西『光アクセス「サービス卸」』に対し
ケーブルテレビ事業者/光通信事業者等が連名で要望書提出
◆2.「ケーブルコンベンション2014」
-各種セミナー・情報交換会の事前申込みを6月10日より開始
◆3.平成26年(第10回)「一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟 功労者表彰」
受賞者決定
◆4.第26回ケーブルテレビ功労者表彰の受賞者決定
◆5.ケーブルコンベンション2014関連イベント「ケーブル技術ショー2014」
来場登録・技術セミナー等の参加申込みの受付開始
◆6.ジャパンケーブルキャスト、ケーブルテレビ局6局と
「公共情報コモンズ」の活用のための合同訓練に参加
◆7.アニメシアターX(AT-X) x キッズステーションpresents「花いろ祭り」開催中! 人気声優のサイン入りグッズが当たる!
◆8.ニコ動で「アニ音」。元祖・アニソンライブ番組「アニぱら音楽館」
いよいよニコ動で本編放送スタート!
◆9.J:COMが『J:COM Wonder Studio』で「4K試験放送記者説明会」を実施
◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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