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第498号「パラリンピックにも熱い期待が注がれる」

[2016.08.27号]

【よいどれコラム】

 夏の甲子園は、栃木県代表の作新学院が、54年ぶりの優勝で、幕を閉じた。54年前というと、宇都宮に住む父方の叔母が、ちょうど作新学院に通っていた時である。「春は、矢木沢、夏は、加藤の両投手で、初の『甲子園春夏連覇』を果たした。私は、その応援に甲子園に行った」という話は、家族が集まるイベントの際に、何度も出てきた。豪腕の江川卓投手を擁して甲子園に出場した40数年前、地元は、2度目の『全国制覇』の期待で盛り上がったが、実現しなかった。筆者は、その世代である。だから、今、こう書いてきて、江川さんで盛り上がった頃は、まだ、初の全国制覇から、10数年しか経っていなかったのかと、驚かされた。江川さんからでも、40数年経っている。そういうことでいえば、出場37回を誇る北海高校も88年前の準決勝敗退を上回る決勝進出、そして惜しくも準優勝というのも、優勝に匹敵する歴史の1ページだろう。なにより、準決勝まで、大西健斗主将が、勝って自校の校歌を聞いた後、相手校に一礼をしてから、自校の応援席に向かう姿が印象的だった。さらに、決勝で負けても、作新学院の校歌をベンチ前で聞いた後、相手校に一礼して、自校の応援席に向かう姿には、感動した。バックネット裏のドリームシートで、野球観戦をした小中学生たちの、規律正しい姿勢にも、びっくりした。作新学院は、ここ6年、連続して栃木県の代表校として夏の甲子園に出場している。栃木の実家のご近所の野球好きのおじさんは、「1、2回、勝ってもらわないと、楽しみがなくなっちゃうよ」といっていたが、今年の夏は、最後まで、リビングにおいた60インチくらいの4Kテレビで堪能したことだろう。
 毎年のお盆には、たいてい迎え盆の前日の12日に帰る。そして、13日の迎え盆から16日の送り盆までは、あっという間に過ぎる。その間、背景には、夏の甲子園が流れている。今年は、五輪イヤーだが、人が出入りする時間帯の背景映像には、甲子園が(筆者には)適している。野球なら、ちょっと見るのが途切れても、試合経過をなんとなく追える。これが、オリンピックの陸上の100メートル競走などが中断されようものなら、(録画中継にしても)『視聴満足度』に不満が残る。だから、「瞬間満足度」はあきらめて、オリンピックは、夜のハイライトを見ることにした。
 だが、実家のテレビは、プラズマディスプレイで、もう何年も前から、画面全体がセピア色が掛かったような画質になっている。ちょうど、すべての番組が、映画『三丁目の夕日』のようなトーンになって見えるのだ。『時代がついた』画質なのである。そして、何となく、まだ昭和にいる、あるいは、昭和に戻った感じに包まれるのだ。買い替えてから、7年ほど経っているであろうか。壊れてはいないので、もちろん、買い替えはまだまだ先の話であるが。
 16日午後、宇都宮に行った。NHKの各地の放送局には、8Kテレビが設置され、リオ五輪のパブリックビューイングが行われている。それが、どんな様子なのか、見に行ったのである。東武宇都宮の駅から、タクシーに乗って、「NHK」といって、走り出したタクシーの方向が違う。城跡近くのNHKに行くには、タクシープールを出て、左折だが、右折した。「NHKの宇都宮放送局へ向かってますよね!?」と念を押すと、「どっちから行っても料金同じだから」という。しかし、どうにもおかしいので、「NHKって城跡の方ですよね」というと、「いや、何カ所かある」というので、いよいよおかしい。「ここでしょ」と着いたのは、『とちぎテレビ』。「違いますよ。NHKは城跡の近くでしょ」というと、「勘違いした。料金は、ここまでの料金(730円)でいいから。ちょうど同じくらいだから」といって、NHKに向かった。途中、「左にあるのは、県庁で……」と案内を始めるが、《NHKと勘違いされるほど、『とちぎテレビ』の浸透度は、すごいのだろうか》と思った。NHK近くのFM局の前には、競泳の萩野公介選手(作新学院出身)の金メダルを祝う横断幕が出ていた。
 NHK宇都宮放送局の8Kモニター前には、椅子が20席(横3列:7+7+6)用意されていた。初老の男性二人が、一番前と3列目に座っていた。画面では、陸上競技を中継していた。3列目の後ろに立って見ていたが、やはり8Kは、画像が鮮明で、立体的に見える。人や物、すべてのものが、それなりに、少し画面から浮き出て見えるのだ。 NHKが各地の放送局で、8K放送でリオ五輪のパブリックビューイングを実施していること自体を視聴者が良く知らないから、視聴者は、あまり多くを期待できないが、もしコンテンツが、高校野球だったら、それなりに人が集まるだろうな、と思った。
 それよりもなによりも、今度テレビを買い替えるなら、4Kを飛び越えて、やはり8Kにしたいと思った。手の届くところまで、価格がいつ落ちてくるのかわからないが、「8K貯金」は、しておきたいと思う。「じゃあ、4Kは、どうなるの?」といえば、すでに、スマホやタブレットなどの端末で、4K対応が出てきているから、そちらの世界で、4K市場を作るのではと思う。 リオ五輪で、伸びが期待される4Kテレビ市場だが、これまでJEITAの統計などで、4Kテレビの販売台数が伸びていないのは、そちらに取られているからなのではと思った。(い)

 

【目 次】

◆1.株式会社日宣、本社移転

◆2.J:COM×アスミック・エース×J SPORTS
   史上初のラグビーTVアニメ「ALL OUT!!」に挑む!

◆3.「ジェイコムショップ小田急町田駅前店」8月7日にオープン
    併設するJ:COMまちだスタジオでは番組公開収録も

◆4.auの動画配信サービス「ビデオパス」でライブ映像生配信を開始

◆5.KDDIとエナリスの資本・業務提携について

◆6.第35回浅草サンバカーニバルでイベント用Free Wi-Fi提供
   ~来街者の誰もが、手軽にインターネット接続~

◆7.「ドコモでほけん相談」を開始
 
◆8.2016年度 NTTぷららの環境保全活動
   「守ろう!沖縄のサンゴ再生プロジェクト」

◆9.「ひかりTV」プロデュース! 俳優 斎藤工が監督として挑む、
   4Kオリジナル映画「blank13」の制作を開始

◆10.2016年度 スマートデバイス市場動向調査

◆11.2016年度 ブロードバンドサービスの市場動向調査

◆12.2016年度 SNS利用動向に関する調査

◆13.電通、産学連携の「やさしい日本語ツーリズム研究会」を発足

◆14.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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