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第496・497合併号「そうだ。オリンピックの8K放送を見に、NHKに行こう」

[2016.08.12号]

【よいどれコラム】

 8月6日(現地5日)、いよいよリオ五輪が始まった。リビングでは、テレビが付けられ、入場行進の映像が流れている。そして、Smart TV Boxの録画機がその映像を記録している。
 今夜、あるいは明日、はたまたもっと先かもしれないが、夜のビールのつまみ映像として、今のところ見るつもりである。

 我が家にSmart TV Boxがやってきたのは、たぶん前のロンドン五輪が始まる前だったと思う。前のSTBでは、録画容量が足りないので、Smart TV Box1台とHDD3台を導入した。その後、サッカーのワールドカップ、フィギュアスケートなどの様々な映像を記録しながら、現在3台の録画可能時間は、37時間(共用)、57時間(筆者用)、13時間(家人用)である。もともとの録画時間は、177時間だから、録画されたままの映像が相当時間数分、存在する。
 ロンドン五輪の映像が残っているかどうかまでは、確認していない。「共用」には、その時々のドキュメンタリーやニュース、クローズアップ現代、旅番組などが、録画されている。「筆者用」には、『浅草お茶の間寄席』、『日本の話芸』、『笑点』などの落語番組を中心に、NHKで放送されている内村光良の『LIFE』などのバラエティー番組も入っている。「家人用」には、映画、ドラマ、朝の連ドラなどが入っているようだ。

 3日から長岡大花火の取材で、新潟方面に出掛け、5日の夜の戻りなので、出掛ける前夜に、「共用」「筆者用」のHDDに録画されている相当数の番組を削除し、リオ五輪の映像の録画可能時間を最大化しようと試みた。
 まず『ブラタモリ』の新潟編を見た。何となく、後で役に立ちそうなので、見たからといって、やはりすぐに消すわけではない。その後も、《この番組、なんで録画したんだろう》と思うと、つい再生したくなり、再生ボタンを押す。やがて、録画したその当時の趣旨はわかってくるが、テレビ番組は、やはりうまく出来ていて、10分でも、20分でも、30分でも、ついつい最後まで見てしまい、削除作業ははかどらない。しかし、何かの意図があってせっかく録画したものを何の確認もなしに一挙にすべて消すのも惜しまれる。

 書き物仕事をしていると、「古い書類を捨てたそのすぐ後に、関連する記事の執筆依頼が来て、結局、またその資料を苦労して集め直した」という先輩方の話を聞かされている。もちろんインターネットのない時代の話である。しかし、インターネットでさえも、その項目が「削除」されてしまえば、それ以上追いかけるのは簡単ではない。

 だから、手元に貴重(だろうと思われる)紙の資料があると、ついつい手放すのが惜しい心境に包まれる。そして、仕事部屋は、資料の山になる。さらにいえば、必要な時に、その資料は見つからない。うまく整理できる人を見習わなくてはいけないのだが、なかなかそれが出来ない。

 これは、CDやDVDでも同じだろう。うまく整理している人は整理している。家人の姪の家を訪ねた際に、何かの話から、『LIFE』や『吉田類の酒場放浪記』を録画しているというので、「録画したCDやDVDは、どうしているの?」と尋ねると、縦1メートルはある、きちっとした収納ケースに、ジャンル別に分けられたCDやDVDが整然と収まっているのを見せてくれた。DVDは容量が大きいので、相当数の番組が録画でき、ビデオの時代とは比べものにならないくらいの時間数の映像データが、彼女の手元に存在している。

 彼女のマンションの多チャンネル化は、BSやスカパーの衛星で対応している。地上波は、オプティキャストが対応している。インターネットは、(尋ねるのを忘れたが)今までは、どこかのプロバイダーのADSLだったかもしれない。
「この間、マンションがケーブル対応(J:COM)になったので、インターネットに加入した。PCにつないで、利用できるようになるのに、工事が3時間掛かった」と話していた。
 電話も勧められたが、どうしようか、とまだ決めかねていた。CSも勧められたようだが、あまり食指が動かないようだ。今のところ、地上波+BS+録画再生(タイムシフト)で、彼女のテレビエンターテインメントは充足されている。

*ある通信会社の方の話だが、マンションの光化が進み、多くの世帯が光インターネットに移行すると、相対的に、これまでのADSLの帯域が空いてくるので、電話局との距離にもよるが、近ければ、10Mbpsくらいのスピードが出るようになり、十分に動画配信が楽しめる、という。
 ある時、《あれっ、うちのADSLこんなに速かったっけ?》と思い、速度測定をしてみると、10Mbpsが出ていた。なぜなのかを考えると、みんなが光に移行したから、という結論に達した。みんなが高速道路を利用するようになったら、下の道が、スイスイ行けるようになったという理屈だ。
 しかし、そのことで、ADSLの利用者が、限りなく「0」になるには、相当期間が掛かることが予測され、それはそれで、頭の痛い話なのだとか。「メタル線はなくならない!」のかも。

 『ブラタモリ』新潟編では、「新潟は、砂の町。信濃川が運んできた砂が河口に堆積するので、その砂に対処するのが昔からの課題。それは、今も変わりがなく、堆積した砂を掘り、海に捨てる作業が、24時間体制で行われている」ということだった。
 3台あるHDDをさらに増やそうとは思わない。増やしても、録画して、そのままの映像が増えていくばかりだからだ。
 そこからいえば、ネットワークDVRで、クラウド上に録画された映像を見たいときに取りに行くという視聴スタイルが、そろそろ日本でも現出されていい時期が来ているのではないかと思う。ちなみに、日本ケーブルラボでは、ネットワークDVRの研究を進めている。米国では、行われている。

 ネットワークDVRが日本市場で導入されるためには、法律の改正や、各関係団体の理解と合意が必要になる。
 ケーブル業界のみならず、消費者の録画市場に変化をもたらすから、ビデオ配信市場の拡大を意図する政治的・政策的な決断がもっとも望まれる。競争もさらに激しくなるかもしれない。

 米国では、敵対していたコムキャストとNetflixが連携し、ビデオ配信市場の拡大に向けて動き出した。コムキャストは、若い世代にアプローチでき、Netflixはシニア世代にアプローチできる態勢が整った。
 これを契機に、チャーターなどのケーブル事業者、AT&T/DirecTV、Verizonなどの通信事業者のビデオ配信プラットフォームとOTT事業者(Netflix、Hulu、Amazon等)のユーザー層の世代格差を乗り越える相互連携態勢が進展することが予測される。

 そして、「最終的な勝利者は、消費者である。」という視点で、サービスを提供したところが勝ち残るのだろう。(い)

 

【目 次】
◆1.長岡まつり大花火《フォトレポート》

◆2.ケーブルコンベンション2016/ケーブル技術ショー2016《フォトレポート》

◆3.「ケーブル・アワード2016 第9回ベストプロモーション大賞」グランンプリ決定!

◆4.ニューメディア新潟センター訪問レポート

◆5.ケーブルテレビ品川、開局20周年記念パーティー開催《フォトレポート》

◆6.ケーブルテレビ品川、品川の「まつり」をテーマとした写真を大募集!
   参加型写真展 『まつりだ わ!ッショイ!! 写真展』 8月1日より作品募集開始

◆7.IoTサービス「インテリジェントホーム」を活用した
   民泊での「Connected API」実証実験を実施

◆8.イッツコムが、内閣官房国土強靭化推進室「国土強靭化貢献団体の認証に
   関するガイドライン」に基づくレジリエンス認証「情報通信業 第1号」取得

◆9.防災・観光アプリ「富山なび」実証実験。利用者拡大を目指し、掲載情報
   を拡充
~ L アラートと連携、周遊マップを掲載、連携するライブカメラ増加 ~

◆10.「ざっくぅ」初の吹き出し型&夏をモチーフにしたデザイン登場!
   人気スタンプの復刻版デザインは、オリジナルグッズも販売

◆11.「NHKオンデマンド」のリオデジャネイロオリンピック4KコンテンツをJ:COMで配信

◆12.山梨県南アルプス市のケーブル3社、市内全域へ災害情報などのデータ放送を開始

◆13.WOWOW FILMS『ダゲレオタイプの女』
   第41 回トロント国際映画祭正式出品決定!

◆14.キッズステーション、番組ファンサイト「ハピクラワールド」会員向け
   優待サービス『はぴはぴクーポン』の提供を開始

◆15.大人気ポケモン映画18作品を連日集中放送!

◆16.ソニー製のPC用テレビ視聴・録画アプリ「PC TV Plus」に「ひかりTV」が対応

◆17.『ひかりTV with UBC』の提供を開始
   ~NTTぷらら、ジャパンケーブルキャストとの業務提携によるIPTVサービス~

◆18.ひかりTV、野球日本代表「侍ジャパン」のオフィシャルパートナーに決定!

◆19.高臨場感プレミアム空間演出による新たなスポーツ観戦体験実現に向け
   トライアル実施

◆20.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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