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第472号「100年目、感動と涙のドラマが始まる甲子園」

[2015.08.04号]

【よいどれコラム】

 24日、17時から、都内某所で打ち合わせがあって、東京に出掛けた。午後、検見川浜の窓から熱風が吹き込む小部屋で仕事をしていると、遠くで雷鳴がして少し空気が冷たくなった。だが、曇天ではあったが、雨は落ちてこなかった。16時過ぎの電車に乗り込み、京葉線の入り口を上り、タクシーに乗り込むと道路が濡れていた。「けっこう降ったんですか?」と運転手に尋ねると、「3時頃から1時間ほど、土砂降りに降った」という。今年も、局地豪雨の夏がやってきた。

 打ち合わせの内容は、ご披露するわけにはいかないが、ご多分にもれず、米国のケーブル業界の動向などの話にもなった。日本では、どうしても「米国のケーブルテレビ業界は、加入者の数を減らしている。」という直訳報道がなされ、=「衰退」という印象を与えることになってしまうが、正確ではない。
 NetflixなどのOTT陣営の台頭を受けて、多少、「多チャンネル視聴者」の数は減っているにしろ、ここ数年の間に、「ケーブル業界が消えてしまう」などということは絶対に起こりえない。
 むしろ逆で、「ブロードバンドのインフラ競争」の結果、「ケーブルインターネットの利用者数が増加し、多チャンネル加入者の数を上回り、インターネット利用者の中には、NetflixなどのOTTサービスを利用している人も多い」ということである。
 さらにいえば、米国のインターネットのプラットフォームは、ケーブルだけではないので、VerizonやAT&Tなどの通信事業者を含めた「競争環境」の中で、消費者は、あっちに行ったり、こっちに行ったりする。
 いずれにしろ、米国のブロードバンド市場は拡大しており、インターネットビデオ視聴の市場も拡大しているのである。その結果、Netflixの米国内での利用者数は、今年の春先で4000万を超え、いまだに増加傾向に歯止めはかからない様子だ。世界的には、5700万ともいわれ、6000万が見えてきているようだ。その300万は、日本市場で、ということになるのだろうか。9月1日にサービスが開始される。https://www.netflix.com/jp/

 米国のケーブルのインフラは、米国の約1億2000万の世帯数の93%の家庭で接続可能で、5500万世帯がインターネットを利用している(2014年末)。そして、現在、ケーブルでも、電話会社に負けないよう、1GBPSへのグレードアップが目指されている。
 『ビデオデリバリービジネス』の市場の中心は、従来のテレビ信号を受信して視聴する「多チャンネルテレビ視聴」(RF)から、「インターネットビデオ視聴」(IP)へと徐々に移りつつある。完全に移行してしまうのか、また移行するとしたら、それに何年かかるのかわからないが、流れはIPになっている。
 答えは、市場(消費者)が決めることであろうが、そのひとつの解として、HBOは、今年の4月10日から、「HBO NOW」をスタートさせた。
 HBOは、「ケーブルインターネットサービス」がない頃からのプレミアムチャンネルで、ケーブルテレビの加入者向けに、映画やドラマなどの番組の他に、ボクシングのタイトルマッチなどのペイ番組も放送してきた。
 ケーブルテレビのインターネットサービスが始まり、インターネットビデオ視聴のニーズの高まりを受けて、「ケーブルテレビの加入者向けの付加価値サービス」として、IDを入れれば無料で見られる「HBO GO」というインターネットビデオ視聴サービスも提供してきている。そのHBOが、ケーブルテレビ契約をしていない、インターネット契約のみの世帯にもサービスを拡大した。「HBO NOW」をインターネットで検索してみると、「HBO GO」との違いは下記のように表記されていた。

《What’s the difference between HBO GO and HBO NOW?
HBO GO is HBO’s authenticated online streaming service, available at no additional cost to HBO subscribers through their participating television provider. HBO NOW is a new, standalone online streaming service that is available to all customers with a high-speed internet connection.》
 「a new, standalone online streaming service」ということである。
 「a high-speed internet connection.」の中には、ケーブル事業者も含まれている。
 利用料は、毎月14ドル99セント。日本からは、利用できない。

 日本は、まだまだ、「インターネットビデオ視聴」(IP)の領域は黎明期のままであるが、この秋、何か変化が起きるのだろうか。(い)

 

【目次】

◆1.石原裕次郎生誕80周年に、4K映像によるコンテンツ製作プロジェクト
   『4K未来映像プロジェクト』が始動-全国約200のケーブルテレビ局とコラボ

◆2.ハートネットワーク、住友電工の10G-EPONシステムを採用し、
   全国で初めての10G通信サービス商用化に向けたネットワーク構築を開始

◆3.イッツコム、不在時の来客対応など、アプリからの遠隔操作で施錠、解錠が可能
   -「スマートロック(電子錠)」 を8月20日より提供開始
 
◆4.ケーブルテレビ品川、スマートホームサービス「インテリジェント ホーム」
   8月20日提供開始 ~ 安心・快適・防犯住宅を実現 ~

◆5.四国中央テレビ、「ふるさと納税者」へのログイン回線番号、パスワードを寄贈
   -「ふるさと納税者」に動画配信サービス実施

◆6.J:COM 東京北「第4回 北区だいすき!CMコンテスト」を開催
   9月1日より2部門で作品募集をスタート

◆7.J:COM初のオリジナル4K番組 『世界の4Kレビュー』シリーズを8月1日より
   J:COMオンデマンドで独占配信

◆8.旧JCNエリアのサービス統合が完了―グループ全局でJ:COMサービスの提供が可能に

◆9.8/3(月)、キッズステーション平日の朝がパワーアップ!

◆10.ナショジオ、8月を<恐竜マンス>として恐竜関連番組を大特集!
   -8月29日(土)日本科学未来館にて“ナショジオ恐竜授業”も開催

◆11.楽天の共通ポイントサービス「Rポイントカード」が、楽天グループのアプリで
   利用可能に

◆12.2015年映像情報メディア学会年次大会開催

◆13.「CEATEC JAPAN 2015」開催概要決定
   -公式Websiteにて入場事前登録/コンファレンス聴講予約開始

◆14.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

 

 

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