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第452号「7日開幕「CEATEC JAPAN 2014」は、4Kワールドに」
[2014.10.03号]
【よいどれコラム】
9月30日。ネットを開くと、『イスラム国トルコ国境に迫る』というタイトルが目に飛び込んできた。ちょうど、数日前、NHKのニュースの中の特集だったろうか(加齢とともに、記憶は、本当にあいまいになってくる)、トルコに避難してきた人々のコメントやイスラム国へつながるトルコとシリアの国境の町を紹介していた。山道には、フェンスなどの行き来を処断するものは何もなく、もちろん兵士もいない。昔からの民間の交易路のようなものだろう、生活必需品を抱えた人々が黙々と行き来している様子をカメラは写し出していた。カメラの先にある(これも名前は忘れたが地元ならではの)一本の「木」が国境の目印で、そこから先は、シリアだという。カメラは、国境を越えることはしなかったが、「この道を通って国境を越え、イスラム国に参加する人は、大勢いる」と地元の案内人が話していた。この案内も「商売」である。「簡単に、越えられるから、簡単に戻ってこられる」というわけで、危険な人たちが世界に飛散することをレポーターは懸念していた。
もう20年以上前になるが、ルクセンブルクに本社を置くSESという衛星会社の取材に行った際に、泊まったホテルの窓のカーテンを開けると、小高い丘が延々と続いていた。急に、(国によって内容はさまざまだが)歴史の教科書で学んだ第2次世界大戦のことが頭に浮かび、《もし、この丘を越えて敵兵がやってきたら……》と想像すると、ぞっとしてすぐにカーテンを閉めた。そのことを思い出した。幸い日本は島国で、現在、陸続きで敵がやってくる、ということはないだろう。しかし、(1990年前後によく起こったが、今後も何かを契機にして)大陸から、大勢の難民が、舟に乗って、やって来てしまう、ということはないとはいえないだろう。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目指し、(免税品の拡大や店舗の拡大など)外国人観光客の来日を促進する動きが加速しているが、それと同時に、警備の強化も促進し、さらに、危険な人物が来日する可能性もある、という意識を国民全体が持つようにしないと、現状の(諸外国と比べると)安心・安全な環境を維持することが難しくなるのではないかと、思えてしまう。
これも20数年前の話になるが、銀座の出版社に通っていた頃、有楽町の駅を東側に降りると、駅前の銀行の前が騒然としていた。銀行にお金を届けに来た現金輸送車が襲われた直後だったのだ。会社に行ってテレビを付け、ニュースを見ると、「外国人窃盗団の仕業とみられる」ということで、その日の夕方、西銀座駐車場で、乗り捨てられた車が発見された。(そういえば、本人達は、その日の午後の便で日本を離れたとしても、現金は、どうやって国外に持ち出したのだろう。どこからか、外国の銀行に送金されたんだろうか。まあ、余計な詮索をするのはやめよう)
「日本が外国人窃盗団のターゲットになった」ということで、しばらく、夕方のサラリーマンの飲み会の席の冒頭の共通ネタとして使われた。
一時期、「オレオレ詐欺」の話題も酒席の共通ネタとしてよく使われたが、これはすでに日常化してしまっていて、出てくることは少なくなってきた。(そういうことではいけないんだろうが) 最近、たまに出てくるとしたら、「この間、うちにも掛かってきた」ということくらいで、「う~ん。なんて掛かってきたの」「へ~、そうなんだ」「気をつけなきゃいけないな」「だいじょぶだよ、おまえんとこには金がないのは向こうも分かってるよ」(注:本当に分かっていたら、これはこれでコワイ話だ)「(全員)大爆笑」あたりで、ワンクールの話題になり、話はすぐに他の話題に取られてしまう。もっとも、どこで、誰が聞いているかわからないから、「うちではこういう防御策を講じている」なんて話を、居酒屋あたりで話すのは、これはこれで、危険かもしれないが。酒席で突っ込むと、ある程度まで、話が進むのが、サイバー攻撃やこれによって起こる顧客名簿の流出だ。あまり突っ込みすぎると、自社のネットワークのシステムについて話してしまうことになるし、場合によっては、お客さんのところのシステムの話をしてしまうことになるから、どこかで、一般論の話になる。その結果、たいてい、「いたちごっこだよね」で、この話はおしまい、ということになる。
しかし、この先、2020年の東京オリンピック・パラリンピックあたりをターゲットに、サイバー攻撃がさらに増えるのではないか、それにどうやって対抗していくんだろうと思うと、筆者の想像力を超え、そこでパンクする。
何か、新しいことが起これば、あるいは起こそうとすれば、「作用反作用」の法則で、必ず、逆の事象が現れる。これは、すべてにいえることだろう。これの繰り返しである。作用、反作用のぶつかりあうところで、「競争」や「戦い」が起こる。
スポーツの競争にとどまってほしいものだ。(い)
*「ガラポンTV」って、知ってました?地上波の人たちの多い小セミナーで、「知らない人いますか?」と聞かれて、手を挙げたら、まわりはみんな知っていた。10月7日からのCEATEC JAPAN 2014にも出るそうです。
http://garapon.tv/ http://www.ceatec.com/news/ja-webmagazine/ja-01/j006
【目次】
◆1.総務省、「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合 中間報告」を公表
◆2.4K VOD配信サービス「4Kアクトビラ」を12月11日から開始
-12月11日から無料配信を開始、2015年2月18日から有料配信も
◆3.アクトビラが専門チャンネルの放送連動型VOD開始
-10月1日から湘南ケーブルネットワーク他3局で
◆4.スターキャット、下り最大2Gbpsの光インターネットサービス『スターキャット光』
を開始-東海地区初の「最速」「最安」集合住宅向けサービス
◆5.WOWOW、9月に開局以来最高の「新規加入件数15万3,273件」を獲得
◆6.全国各地のケーブルテレビ局と連携!
地域ネットワークを活かし各地の逸品を販売するショッピングサイト
『PONiTS Shopping -ポニッツショッピング-』10月1日オープン
◆7.月額サポートサービス「ケーブルテレビ品川とことんサポート」10月より提供開始
~ お客さまの“困った”をサポートします ~
◆8.利用回数1億2千万回! 公式アカウントの「友だち」登録者数1千万人、突破!!
「LINE」オリジナルスタンプ第3弾は「喜んだり」「泣いたり」喜怒哀楽が伝わる
「ざっくぅ」が人気
◆9.ジェイコム九州が福岡市へ小・中学校用教育資料DVDを寄贈
市内の小・中学校53校へ配布
~ J:COM制作の情報番組『発見!筑紫の歴史 時空の旅人』 ~
◆10.立川産100%ブルーベリーを使用!「立川地ビールプロジェクト」
J:COM 多摩のキャスターがPR親善大使に就任
◆11.J:COMテレビのAMラジオ聴取可能エリアが拡大!
10月1日から関東圏で約780万世帯に
◆12.「スラムダンク」の主題歌が元祖アニソンライブ番組「アニぱら音楽館」
ならではのライブアレンジで甦る!
◆13.日宣が、ハル・プロデュースセンターをグループ会社化
◆14.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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