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第586号「加速する社会システムの『オンラインシフト』」
[2020.04.30号]
【よいどれコラム】
3月27日、打ち合わせの帰りに、有楽町のビックカメラでスマホ用の三脚を購入した。東京には、めったに出て来られなくなるだろうからと、各フロアーを見て回った。パソコン売場では、エレベーターを上りきったスペースで、テレワーク用の小型カメラが売られていた。Buffaloの製品だ。値段は、1,100円。どんどん売れていく。その雰囲気にのまれて、筆者も思わず手を伸ばした。1,100円は、たまっていたポイントでカバー出来た。
4月1日、シェーンで講師のケントにその話をすると、もう品薄状態だという。ケントも購入しようとしたが、店頭では、すぐには手に入らなかったそうだ。ケントは、おそらく、Amazonで購入しただろう。
4月8日から、シェーンも休校になった。シェーンのシステムが、オンライン学習へシフトするには、時間がなさすぎた。それにすべての英語講師が、ケントのようにITに詳しいわけではない。講師の自宅と生徒の自宅のネット環境を整えるのは、けっこう時間がかかる。コスト負担の問題もある。授業の進捗管理の問題もあるだろう。
しかし、今回のことを受けて、シェーンもオンライン学習のシステムを開発するだろう。そうでないと、海外からやってきた講師たちが干上がってしまう。授業がなければ、彼らの経済が回らない。シェーンに通っている子供達も時間を持て余してしまうだろう。デスクの前のウェブカメラで、ケントと話が出来たら、たいへんありがたいと思う。
シェーンの他にも、有名企業のクライアントを持つケント。半分くらいの授業が、この時、すでにキャンセルになっていた。大きな企業は、テレワークへの切り替えが早い。東京オリンピック・パラリンピックに備えて、準備は進められてきた。しかし、今回は、想定外の大規模テレワークへのシフト。大部隊の方向転換は、そう容易ではない。しかし、社会の安全・安心、健康・命を第一に考えれば、マストである。
テレワークばかりでなく、オンライン学習も、定着し始めている。社員の語学教育も、オンライン学習に切り替えるところもある。予定されている社員教育をキャンセルしてばかりはいられない。
先々、海外のクライアントとも、オンラインで会議をしたり、商品説明をして営業を行うことも十分想定できる。そのための語学力は、テレワーク状態にあっても、継続して鍛えられるべきである。ケントは、自宅と受講者の自宅を結んだオンライン学習も想定しての、(ケントの場合、音声品質の優れた)ウェブカメラの購入である。今、ネットを見ると、けっこう売られているから、3月末は、需要のピークだったのかもしれない。
4月23日、栃木ケーブルテレビのNさんから、オンライン飲み会のお誘いがLINEに入った。翌24日の午後8時スタート。オンライン飲み会、要は、カメラの前で、お酒を飲みながら、近況を語り合うことだ。経験はなかった。その前に、機器設定が問題だ。ITには、強くないので、何かアプリをダウンロードする、というところまでの理解しかない。
24日夕方。Nさんのお勧めでZOOMのアプリをスマホにダウンロードした。ダウンロードはしたものの、そこから先が分からない。どこが分からないかをLINEで送って、スクリーンショットの指示画面がLINEで返ってくる。これを何回か繰り返して、ようやく顔が映るようになった。そこで、ジェイコムのTさんにも声を掛けてみようということになった。Tさんは、遅れて参加することに。
ビックカメラで買ってきたスタンド式の三脚にスマホを固定して、8時を待った。
LINEに来たURLをクリックして、飲み会は始まった。画面は、iPHONEの8Plusの大きさなので、それほど大きくはないが、音声はクリアで、下手な騒がしい飲み屋で飲んでいるよりも話が早い。
まあ、参加者が3人ということもあるだろうが。やはり4人以上になれば、話は分散するようだ。これは、実際のテーブルを囲んだ飲み会でも同じことだ。
困ったことは、ついピッチが速くなること。冷蔵庫が近くにあるから、空いた缶酎ハイがすぐにテーブルの上に並ぶ。2時間半があっという間に過ぎた。
ゴールデンウィークの帰省は、これで代替できるのではないだろうか。(い)
【目次】
◆1.ケーブルコンベンション2020 / ケーブル技術ショー2020
開催方法の変更のお知らせ ~ 実開催からオンライン開催へ ~
◆2.NCV、4K ブラビアレンタルサービス提供を開始
◆3.NCV、Hulu サービスの提供を開始
◆4.ICC チャンネルでテレビ授業スタート!
~大型連休は自宅で楽しく勉強しませんか?~
◆5.KDDIとメイツ、家庭学習支援サービスの提供に向けパートナーシップを構築
~新型コロナウイルス感染症拡大に伴う教育環境変化に対応し、
オンライン学習支援サービスを一部前倒しで提供開始~
◆6.KDDI Open Innovation Fund 3号 新投資プログラム
「B2B SaaS Fund Program」を開設
~ 第1号案件としてクラウドRPAを展開するBizteXに出資 ~
◆7.「Fukushima 50」などひかりTVのビデオサービスで
最新の劇場公開映画約10本を通常の配信開始時期より繰り上げて提供!
◆8.「おうちAR」として自宅で体験できるARコンテンツ事例
◆9.2025年、世界の移動通信加入件数89億のうち26億(約30%)が5Gに加入!
5Gの技術・市場動向、産業用利用の最新を理解する!
◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》
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