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第579号「あちこちのチラシメールで朝が来る」
[2020.01.14号]
【よいどれコラム】
暮れの30日。所用があって、東京に出掛けた。JR京葉線の八丁堀駅で降りて、いつものようにSuicaで改札を抜けると、切符売場がたいへん混雑していた。ディズニーランドに行く人たちだろうと思った。
《だけど、どうしてこんなに行列を作っているんだ?》と不思議にも思った。
そういえば、先頭で切符を買っている若い男女が、お金を確かめるようにして、投入口に押し込んでいた。その光景が、視線の片隅に残っていた。
そうか、彼らは外国人で、Suicaを持っていないので、現金で切符を買うために並んでいるのか、と気が付いた。それにしても、外国人旅行者向けのSuicaは、用意されていないのだろうかと思った。
ネットに、「Suica、外国人向け」と入力すると、2019年2月15日付けのJR東日本のニュースリリースが出てきた。
《東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR 東日本」)では、訪日外国人旅行者の利便性向上を目的とした新たなIC カード「Welcome Suica」の販売を開始します。現行の「リピート利用を前提とした国内居住者向けSuica」に加え、「短期利用のインバウンド旅客向けIC カード」の仕組みを設け、有効期限を設定した預り金(デポジット)なしの専用カードを販売いたします。》とあった。
販売開始日は、2019 年9月1日だった。販売価格は、1 枚あたり1,000 円、2,000 円、3,000 円、4,000 円、5,000 円、10,000 円と各種あり、選択が可能だ。預り金(デポジット)はなく、28 日間使用可能。日の丸をイメージした赤をバックに、白い桜の図柄が映えるデザインで、カードは記念に持ち帰りできる。
鉄道・バス等で利用可能であるほか、電子マネーとしても利用可能。店舗などでの買い物のほか、タクシー、観光施設等での支払いにも利用でき、便利である。入金残額の払い戻しはない。
販売は、JR EAST Travel Service Center(成田空港駅、空港第2ビル駅、東京モノレール線羽田空港国際線ビル駅、東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅、浜松町駅)とある。
9月に発売されたばかりのこの「Welcome Suica」カード。まだ、知名度が低く、購入する外国人が少ないのだろう。駅ばかりでなく、ホテルでも積極的に販売した方が良いだろう。
慣れない国の、慣れないお金で、しかも自動販売機でものを購入するというのはたいへんなストレスだ。特に、交通機関は、目的地までの料金を確認するから、時間もかかる。
これは、筆者が外国に行った際、同様の緊張感に包まれる。
スイスイと改札を通れるものがあれば、渋滞も起こりづらい。
せっかく誕生した「Welcome Suica」カード。その存在を訪日外国人に知ってもらうためには、やはりネットでの拡散だろう。JR東日本だけでなく、知り合いの外国人に、みんなが教えてあげる展開が必要だ。
そうでないと、JR京葉線の八丁堀駅は、現金で切符を買う大勢の外国人で混雑することになる。
同じ京葉線の新木場駅は、改良を進めているが、それでも現金で切符を買う人が押し寄せれば、想像を超える混雑となる。
今年は、「東京オリンピック・パラリンピック」イヤーである。日常の通勤・通学というわけにはいかないだろう。それでも、交通機関は、スムーズに動いた方が良い。
そのためには、キャッシュレスの「Welcome Suica」を、ホテルがサービスしてもいいのではないか、とさえ思う。キャッシュレスを進める社会に、キャッシュレスを必要としない人たちが(たとえ旅行者でも)増えると、あちこちで混乱が起こる。それは、できるだけ、避けたいものだ。(い)
近隣駅のみどりの窓口で、「Welcome Suica」の販売について聞いたら、東京駅などの主要駅のみどりの窓口で購入できるということでした。
暮れの30日。所用があって、東京に出掛けた。JR京葉線の八丁堀駅で降りて、いつものようにSuicaで改札を抜けると、切符売場がたいへん混雑していた。ディズニーランドに行く人たちだろうと思った。
《だけど、どうしてこんなに行列を作っているんだ?》と不思議にも思った。
そういえば、先頭で切符を買っている若い男女が、お金を確かめるようにして、投入口に押し込んでいた。その光景が、視線の片隅に残っていた。
そうか、彼らは外国人で、Suicaを持っていないので、現金で切符を買うために並んでいるのか、と気が付いた。それにしても、外国人旅行者向けのSuicaは、用意されていないのだろうかと思った。
ネットに、「Suica、外国人向け」と入力すると、2019年2月15日付けのJR東日本のニュースリリースが出てきた。
《東日本旅客鉄道株式会社(以下「JR 東日本」)では、訪日外国人旅行者の利便性向上を目的とした新たなIC カード「Welcome Suica」の販売を開始します。現行の「リピート利用を前提とした国内居住者向けSuica」に加え、「短期利用のインバウンド旅客向けIC カード」の仕組みを設け、有効期限を設定した預り金(デポジット)なしの専用カードを販売いたします。》とあった。
販売開始日は、2019 年9月1日だった。販売価格は、1 枚あたり1,000 円、2,000 円、3,000 円、4,000 円、5,000 円、10,000 円と各種あり、選択が可能だ。預り金(デポジット)はなく、28 日間使用可能。日の丸をイメージした赤をバックに、白い桜の図柄が映えるデザインで、カードは記念に持ち帰りできる。
鉄道・バス等で利用可能であるほか、電子マネーとしても利用可能。店舗などでの買い物のほか、タクシー、観光施設等での支払いにも利用でき、便利である。入金残額の払い戻しはない。
販売は、JR EAST Travel Service Center(成田空港駅、空港第2ビル駅、東京モノレール線羽田空港国際線ビル駅、東京駅、新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅、浜松町駅)とある。
9月に発売されたばかりのこの「Welcome Suica」カード。まだ、知名度が低く、購入する外国人が少ないのだろう。駅ばかりでなく、ホテルでも積極的に販売した方が良いだろう。
慣れない国の、慣れないお金で、しかも自動販売機でものを購入するというのはたいへんなストレスだ。特に、交通機関は、目的地までの料金を確認するから、時間もかかる。
これは、筆者が外国に行った際、同様の緊張感に包まれる。
スイスイと改札を通れるものがあれば、渋滞も起こりづらい。
せっかく誕生した「Welcome Suica」カード。その存在を訪日外国人に知ってもらうためには、やはりネットでの拡散だろう。JR東日本だけでなく、知り合いの外国人に、みんなが教えてあげる展開が必要だ。
そうでないと、JR京葉線の八丁堀駅は、現金で切符を買う大勢の外国人で混雑することになる。
同じ京葉線の新木場駅は、改良を進めているが、それでも現金で切符を買う人が押し寄せれば、想像を超える混雑となる。
今年は、「東京オリンピック・パラリンピック」イヤーである。日常の通勤・通学というわけにはいかないだろう。それでも、交通機関は、スムーズに動いた方が良い。
そのためには、キャッシュレスの「Welcome Suica」を、ホテルがサービスしてもいいのではないか、とさえ思う。キャッシュレスを進める社会に、キャッシュレスを必要としない人たちが(たとえ旅行者でも)増えると、あちこちで混乱が起こる。それは、できるだけ、避けたいものだ。(い)
近隣駅のみどりの窓口で、「Welcome Suica」の販売について聞いたら、東京駅などの主要駅のみどりの窓口で購入できるということでした。
【目 次】
◆1.『ケーブルコンベンション2020 / ケーブル技術ショー 2020』 開催決定! ~2020 年 6 月 10 日( 水) ・ 11 日( 木)、 東京国際フォーラム
◆2.イッツコム、東京都世田谷区で無線ブロードバンド「地域BWA」の同意を取得
~地域限定の高速無線回線を防災や減災に活用~
◆3.ジュピターテレコム、2020年 年頭所感
-ジュピターテレコム井村 公彦代表取締役社長の社員向け年頭挨拶の抜粋
◆4.WOWOW、2020年、田中晃社長年頭訓示
◆5.【年頭所感】2020年1月1日
ソフトバンク株式会社代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮内 謙氏
◆6.“ワイモバイル”、12月度の「CM好感度調査」の「銘柄別」「作品別」で
初めて1位を獲得!
~ソフトバンク株式会社の「企業別」の1位獲得と併せて3冠を達成~
◆7.電通、テレビ番組・CM視聴者のスマホに
視聴後最速30分で関連広告を配信する「Celer STADIA」の提供を開始
◆8.NTTデータ経営研究所、「Sports-Tech Landscape」2020を公表
◆9.令和元年度ふるさとづくり大賞受賞者の決定及び表彰式の開催
◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》
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