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第550号「同時配信のフロントランナー、『WOWOW』」
[2018.11.21号]
【よいどれコラム】
海浜幕張のメッセ側で、駅前の改修工事が始まった。10月のCEATEC、11月のInterBEEに行かれて気づかれた方も多いだろう。11月中旬、たまに行く海浜幕張の南口にある「プレナ幕張」の2階にあるスワンという理容室で、はさみを動かす店長に、「あれ、何の工事?」と尋ねると、「東京オリンピック・パラリンピックの準備」だという。幕張メッセで、テコンドーなどの試合が行われるが、会場までのバリアフリー化を実現しないと、会場として正式に認められないのだそうである。会場までのバリアフリー化工事を完成させ、その後、たぶんIOCだと思うが、その検査を受け、検査に通って初めて、東京オリンピック・パラリンピックの正式会場として、認められるのだという。検査に通ると、ホームページなどで、「東京オリンピック・パラリンピックの◯◯競技会場」と表記が許されるのだそうだ。
あまりそういったことに興味がなさそうな店長なのだが、その店長が詳しく知っているということは、「プレナ幕張」に入るテナント向けの説明会が開かれて間もないことを意味する。
テコンドー以外の競技は、忘れてしまったというので、帰ってネットで調べると、『千葉県内開催競技』の項目に、「平成27年6月8日に開催されたIOC理事会において、幕張メッセが2020年東京オリンピックのフェンシング、レスリング、テコンドーの競技会場として承認されました。また、11月12日に開催されたIPC理事会において、幕張メッセが2020年東京パラリンピックのゴールボール、シッティングバレーボール、車いすフェンシング、テコンドーの競技会場として承認されました。さらに、平成28年12月8日に開催されたIOC理事会において、一宮町の釣ケ崎海岸が2020年東京オリンピックのサーフィンの競技会場として承認されました。」とあった。要は、【オリンピック実施競技】レスリング、フェンシング、テコンドー、【パラリンピック実施競技】ゴールボール、テコンドー、シッティングバレーボール、車いすフェンシング、ということである。けっこうな競技数が開催される。これは、相当な来場者が見込まれる。家に帰るまでは、「ちょっと、足を運んで、チケットを買って、空いている席を埋めてこよう」くらいの参加意識でいたが、そういうことではすまされそうにない。チケット購入のための事前ID登録くらいは、早めに済ませておいた方が良さそうだ。
近所の知り合いの女性の話では、「テニスの女子連盟で、ボランティアの募集があったが、仲間内では、『すご~く大変そうなので、暇な人しかムリ』という結論になっている」という。東京オリンピック・パラリンピックのボランティアの募集が始まり、登録のために必要なホームページの入力がたいへん、という話題があったが、その後、ボランティアの集まり具合はどうなのだろう。そのうち、この辺では、神田外語大学の学生や近所に住む元CAなどの人たちに白羽の矢が立って、動員が掛かるようになるのではなかろうか。
「ボランティアから動員へ」という日が来るかもしれない。
ポケトークが売れに売れているようだ。今年の夏頃からだったろうか、サンマを使ったテレビCMが流れ、電車の車内のドアのガラスにもCMが貼ってあったりする。広告代理店にすれば、少なくとも、東京オリンピック・パラリンピックまでは必ず続く、息の長いCM素材が見つかったことになる。
夢のAI通訳機「ポケトーク」のPRメールも良く届く。《ソースネクストのAI通訳機 「POCKETALK(ポケトーク)W」 は、翻訳精度が高いため海外旅行だけでなく、ビジネスや、語学学習など、幅広いシーンで使えます。メディアでも話題の本製品を、この機会にぜひご検討ください。》とある。
この春、ケーブル業界のセミナーで、ポケトークの販売会社の方の話をうかがった。ポケトークを営業エリア内の飲食店などのお店にリース提供しているケーブル局もあるという話だった。観光地のみなさんなど、外国のお客さまに接する方々には、とても頼りになるツールである。東京オリンピック・パラリンピックのボランティアのみなさんも、5人に1台くらいあった方がいいだろう。多言語でモノを尋ねられ、その度に、該当する言語の通訳を呼びに行っていたのでは、日が暮れてしまう。
そんな話をいつものシェーンのケントに話すと、「あれ、Google翻訳のアプリ、教えてなかたっけ?」という。App Storeから、「Google翻訳」のアプリをダウンロードすると、多言語対応の通訳機能を手に入れることができた。「カメラ入力」の機能は、例えば、日本語のメニューにカメラをかざすと、英語に変換される、というものだ。YouTubeには、ポケトークとGoogle翻訳の機能を比較した動画まであった。
ポケトークは形状からいって、お店の方やスマホの苦手な方にいいだろう。
スマホが使える人は、Google翻訳をダウンロードしておけば、いざという時に安心だ。(い)
【目 次】
◆1.〈フォトレポート〉Inter BEE 2018
◆2.12月1日、CTY・CNS、「新4K8K衛星放送」や
高速光インターネット回線等をパックにした新たなサービスを提供開始
◆3.CTY・CNS、世界最速 10Gbpsの光インターネットサービス 「CTY光10G・CNS光10G」
提供開始
◆4.NCV が、12 月 1 日より 4K8K サービスの提供開始
◆5.川崎市とイッツ・コミュニケーションズが、行政情報、地域情報などの発信に
関する連携協定を締結
◆6.倉敷ケーブルテレビが「JC-data」の配信を開始!
~平成30年7月豪雨災害からの復興に向けて~
◆7.松川町が「JC-data」・「JC-Smart」を採用!
◆8.大阪ガス株式会社と提携した新しいベイコムサービス割引メニュー
『大阪ガスセット割』受付開始
◆9.「第 18 回多摩シニアオープンノフカップ」をケーブルテレビ局 12 社で共同制作
◆10.第 38 回「地方の時代」映像祭 2018、入賞作品発表
長崎ケーブルメディアが映像祭初の審査員特別賞!
◆11.ケーブル人財フォーラム2018開催
◆12.第31回「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2018」受賞者決定
――12月6日、記念講演会・贈呈式開催
◆13.WOWOW、2018年11月定例会見要旨
◆14.4KHDR制作「THE GREAT BELOW-世界最大の洞窟 ソンドン探検記-」が先進映像協会
のルミエール・ジャパン・アワード 2018 UHD4Kカテゴリ グランプリを受賞
◆15.「放送コンテンツ配信連絡協議会」の設立
◆16.大阪チャンネル各地方のローカル局番組を一挙配信
在阪民放局10局に加え、12局と連携拡大
◆17.Webメディア「sukima」のリニューアルおよび
「くらしと」への名称変更のお知らせ
◆18.ヨシモト∞ドーム×ひかりTV、コラボレーション展開の合意
◆19.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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