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第512号「多言語で、桜を愛でる賑やかさ」
[2017.04.03号]
【よいどれコラム】
前号の送り状に返信が来て、「昔、ドジャースは、NYにいた」という歴史を知らせてくれる内容だった。
その話をシェーンの講師Kにすると、「そうだ。ドジャースは、昔、ブルックリンをベースにしていた。その昔、ニューヨークには、ヤンキースと、ドジャースと、ジャイアンツの3つのチームがあった。新しいスタジアムを建設して欲しいという要望をNY市が受け入れなかったので、ロサンゼルスへの移転を行った。西海岸に移転して、試合のたびに、東海岸に来るのでは、飛行機代が掛かってしょうがない。そこで、カリフォルニア州に、メジャーリーグのマーケットを作ろうということで、MLBの勇断のもと、ニューヨークを本拠地としていたジャイアンツも、サンフランシスコに移転した」という。その場で、iPad miniで、調べてみると、1958年のことである。Kは、「ニューヨーク・メッツのチームカラーが、ブルーとオレンジの訳を知っているか?」と聞く。「知らない」と答えると、ドジャースブルーとジャイアンツのオレンジのその両方を取って、チームカラーにしている」という。なるほど、チームカラーひとつ取っても、いろいろな歴史があるものだ。そのメッツは、1962年に創設されている。筆者が、幼少の頃の話である。40代半ばのKは、子供の頃、ドジャースに夢中になり、その歴史を多くの書物をひもといて学んだのだろう。今は、目の前のiPadに、チョチョチョっと、検索ワードを打ちこめば、たくさんの情報が出てくる。変われば、変わるものだ。
英会話スクールではあるが、教科書を使わず、フリートーキング形式でお願いしている。その日の出来事、その週の出来事を話題にする。先日もIoTの話から、ホームコントロール市場の話になった。Kは、技術オタク系なので、日頃から、iPhoneやiPadの使い方などに始まり、IT関連の話題になることが多い。
「日本でも、ホームコントロール市場の開拓が始まっていて、ケーブル業界でも、取り組み始めるケーブル局が増えてきている」というような話題を出すと、Kがいろいろな質問をぶつけてくる。それに答えるわけだが、すんなりと、いいたい日本文に対応した英文が頭に浮かんでこずに、いつもイライラする。
最近では、駅の表示とか、電車の中の案内など、いろいろなものが、多言語対応を始めている。JTは、日本語と英文を併記した「車内マナーの改善を促進する」中吊り広告をよく出している。「こういう表現をするのか」と思わされることが多々あるが、到底、その表現を暗記できそうにない。しかも、かりに暗記できたとしても、その表現が、すんなり自分の口から、とっさに出てくるとは思えない。
そうすると、自分の知っている名詞(名詞は、そのまま動詞になることもある)や動詞、形容詞、副詞、そして、自分がいいやすい文型を使って、自分の経験したこと、思ったこと、考えたこと、などのベーシックを伝えなくてはいけない。(とても、詳しいことまでを伝える英語力は身につかないだろう)
そう頭ではわかっているのだが、エイジングの影響もあるのだろう、単語が出てこない。なぜ、そう思うかというと、日本語の単語も出てこないことが増えているからだ。
「とりあえず、それでも、母国語以外の言語を話そうとすることは、普段使わない部分の脳を使うことになるだろうから、アンチエイジングには効果があるだろうと期待している」と冗談まじりにいうと、Kは、「その効果は確かに期待できる」と真面目に答える。
そんなKの自宅は、一戸建てで、千葉市緑区にある。日系3世の彼は、日本人と結婚して、大学生になる息子と高校生になる娘がいる。そして、彼は、技術オタク系である。ホームコントロール市場の話を出すと身を乗り出してきた。次に見せたのが、iPhoneに入っているアプリである。Kの自宅には、すでに、米国のnest社の機器などを中心に、ホームコントロールのシステムが導入されていた。手元のスマホで、多くの機器がコントロールできて、たいへん便利だという。さらに、Kが昼間勤務する別な会社の事務所にも、社長に依頼されて、セキュリティーシステムを導入したという。
いろいろ時間のある時に、電気街を見て回ることもKのルーティーンなのだろう、「秋葉原の電気街などをみても、ホームコントロール機器の展示コーナーは、端っこの方にあり、とてもビジネスをしているようには思えない」という。米国の大型量販店では、大きなスペースを割いて、ホームコントロール機器を展示してるから、それに比べれば、確かに、さびしい限りだ。
しかし、既設の一戸建て等を対象としたホームコントロール市場の広がりは、ゆっくりでも、一戸建ての新規建設物件、新規マンション、新規ホテルなどには、しっかりと導入されていくだろう。
既設の物件でも、商機を感じた人びとは、しっかりビジネスを構築しているような気がする。(い)
【目 次】
◆1.日本ケーブルラボ、第2回JQE検定試験合格者への資格認定証交付式開催
◆2.東急線沿線の5自治体(渋谷区、大田区、品川区、川崎市、横浜市)で
無線ブロードバンド「地域BWA」の免許を取得
~地域限定の高速無線回線を防災や減災に活用~
◆3.品川区内における、無線ブロードバンド「地域BWA」の活用
~地域限定の高速無線通信回線を防災や減災に役立てる~
◆4.大分ケーブルテレコム、TOSテレビ大分と大分初となる地域メディア連携開始
◆5.地域コンテンツの海外展開、
けーぶるにっぽん「美・JAPAN」「技・JAPAN」海外配信決定!
◆6.日本ケーブルテレビ連盟 信越支部 コンテンツ委員会企画
地域コンテンツを世界に! 桜情報ウェブサイト「信越さくら情報」を展開
◆7.CNCI、ケーブルスマホ 「5分かけ放題プラン」提供開始
◆8.日本の伝統ある文化「日本酒」の魅力を国内外で発信するアンバサダー
『2017 ミス日本酒(Miss SAKE)』グランプリは愛知代表 田中梨乃さんに決定!
◆9.テレビ東京系 注目の新ドラマ「孤独のグルメSeason6」
「SR サイタマノラッパー~マイクの細道~」2作品を、「ひかりTV 4K」で提供!
◆10.ひかりTVテレビサービス録画用
ハードディスクドライブのレンタルサービスを開始
◆11.MM総研、「スマートTVサービスAWARD2017」審査結果
最優秀賞はNTTぷららの「ひかりTV」、積極的な4Kコンテンツの展開に高評価
◆12.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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