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第503号「4Kの、その先が始まった」
[2016.11.26号]
【よいどれコラム】
パソコンが壊れてしまった。11日に502号を出して、15日に、22日に行われるSSKセミナーの講演資料を作り、その後、何となく動きが遅くなっていたのだが、なんとか17日の夜中に、もうひとつの締切仕事を終えたところで、エクスプローラが反応していません、という表示が出るようになった。パソコンの面倒を見てもらっているFさんには、17日の夕方に電話を入れて、18日の午前中に急ぎ来てもらうことにしていた。《INTX2016の報告書づくりに入る前に》と思い、米国出発前の今年の5月に、USBに小分けにして、大々的にバックアップをしたが、その後、64GのUSBは用意していたものの、「後でまとめてしよう」と思っているうちに夏が過ぎ、秋も深まり、バックアップをしないままで時を過ごしてしまった。幸い、「cbaニュース」の制作フォーマットをコピーすることができたので、なんとか503号も発行はできそうだが、前のデータが復活するかどうかは、Fさんの手腕にかかっている。18日の午前中、データのバックアップを試みたが、200GBくらいあるデータは、簡単には移動せず、結局、夕方もう一度来てもらい、パソコンを持って帰ってもらって、Dドライブから直接、Windowsを介さずに、新しいHDDにデータを移行する作業にチャレンジしてもらうことにした。まだ、結果は出ていないが、回復してくれることを祈るばかりだ。
ということで、10月に取材した熊本のトップセミナーやNext Generation Summit 2016、ラボオータムセミナー、11月初めの上越ケーブルビジョン25周年記念祝賀会、新潟県ケーブルテレビ協議会のイベント等々、パソコンに投げ入れた写真・データ等が、凍結状態になってしまっているので、順番を飛ばして、難を逃れた新しい取材項目から取り上げることをお許しいただきたい。
12日午前、隔年で開催される「とちぎ秋まつり」で地元のケーブルテレビ(栃木ケーブルテレビ)が4Kカメラで記録撮影を行うというので、その様子の写真を撮りに行った。JR京葉線で検見川浜から八丁堀、東京メトロ日比谷線で北千住に抜けて、東武線の日光行きの快速に乗れば、2時間半ほどで着く。ところが北千住に着くと、「日光線の上りが、今朝方発生した濃霧のために遅れが出ており、そのため下りの快速電車が30分遅れで浅草駅を出発した」というアナウンスが流れていた。いよいよ日光地方は、秋も深まり、冬に突入しようとしている。紅葉も旬の季節を迎えている。北千住駅に走り込んでくる特急列車は、ほぼ満席だった。そして、遅れてやってきた快速電車も、ほぼ満席が近くなっていた。
驚いたのは、その乗客の国際性の豊かさだ。20年~30年ほど前、(特急料金のかからない)快速電車の乗客は、ほぼ日本人でいっぱいのところに1車両に欧米人が4~5人くらい乗っているという感じだった。その日の1車両には、大勢の年配のご婦人を中心にした日本人はもちろんだが、大勢の欧米人、大勢の中国人、そして大勢の物静かな(おそらく)インドネシア人が、みんなスマートフォンを片手に乗り込んでいた。いろいろな国の言葉が入り交じり、あちこちでスマートフォンの写真撮影の音がして、賑やかこの上ない。
夏のシーズンは、バックパッカーなどで、賑わう車内は良く見かける。しかし、このところ日光人気も下火で、観光客も減っているというような話も聞いていた。ただ、それがいつ頃の話だったのかが思い出せない。10年前だったのか、20年前だったのか。そういった時代を過ぎて、日光人気が復活しだしたのだろうか、とも思った。18日夜のシェーンの講師Cは、2ヶ月前に日本にやってきたウェールズ出身の24歳の男性で、日光はぜひ行ってみたいと話していた。その車両の日本人のご婦人方の10人ほどが、栃木駅で下車した。ということは、きっとまつりを見に来たのだろう。
次の新栃木駅まで行って、自宅に荷物を置き、ケーブルテレビが生中継の仮設スタジオを作っている観光協会に向かった。いつも閑散としている新栃木駅前のロータリーにも山車が並び、大勢の人であふれていた。こういう風景は、めったに見ない。そして、山車の巡行が行われる蔵の町大通りにも大勢の人が集まり始めていた。
山車3台が、地元の神明宮の宮司のお祓いを受け、13時半から、巡行の出発式が行われた。地元のケーブルテレビの生中継も始まった。昨年11月3日に開局し、1周年を迎えたばかりの「FMくらら857」も、巡行会場に出て、お祭りを見に来た人たちの声を拾って、ラジオの電波に乗せていた。昨年9月の台風による大雨では、市内を流れる川が氾濫し、多くの家屋が床上浸水の被害を受けた。さらに広い地域で、洪水の被害を受けた。そして、今年も、何度か台風はやってきた。今年は、リスナーから、「家の前の川があふれそうだ」などの連絡も入り、生の情報をいち早く電波に乗せた。また、合併した市町の互いの地域の相互理解や交流にも一役買っているという。個々の人々の掌の情報端末に、情報を送り届けるコミュニティFMの役割はいろいろあるようだ。
2020年、栃木市のロケーションは、日光まで約1時間、東京まで、約1時間20分のところにある。押し寄せる外国人観光客の宿泊施設の供給地として、商機がありそうな気がするのだが。(い)
【目 次】
◆1.隔年開催の『とちぎ秋まつり』、栃木ケーブルテレビが4K撮影
◆2.Inter BEE 2016 《フォトレポート》― 8Kへ
◆3.イッツコム、サービスエリア全域のFTTH(光ファイバー)化を決定
次世代サービス提供に向けたネットワークインフラを構築
◆4.イッツコム、拡張性を備えたスマートホームサービスに新IoTデバイスを追加
◆5.ディズニー/ピクサー映画の世界へ入り込む”体験型企画”
iTSCOM STUDIO & HALL二子玉川ライズ にて開催!
◆6.NCT光、平成29年1月より、サービス開始!インターネット新潟県内最速10ギガ
―見附市、旧栄町、旧三条市全域にサービス拡大
◆7.J:COM 船橋・習志野が船橋東、船橋、習志野警察三署と協定を締結
―安全・安心で住みよいまちづくりを推進―
◆8.Jストリーム、ハイブリッドキャストを使ったMPEG-DASH動画配信実験を実施
◆9.「フジテレビONE・TWO・NEXT」との4K番組共同プロジェクト
ドラマ「感情8号線」を「ひかりTV」の4K 作品として提供!
◆10.ひかりTVとAXNミステリーが提携!
世界中のミステリードラマから厳選した「AXNミステリーセレクト」
◆11.「ひかりTV with 高岡ケーブルネットワーク」の提供を開始
~NTTぷらら、ジャパンケーブルキャストとの業務提携によるIPTVサービス~
◆12.WOWOW上期は正味加入者数36,852件の純増、累計正味加入件数は上期過去最高の
284万1526件に
―顧客データマネージメントプラットフォーム「WOWOW DMP」の本格運用開始
◆13.キッズステーション-2017年1月放送予定 放送作品
◆14.キッズステーションの週末は「オトナステーション」
◆15.長崎の町歩きの楽しさをグラバー園、眼鏡橋などから生放送!
『長崎ぶらぶら好き 生スペシャル!』 旅チャンネル12/3(土)放送!
◆16.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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