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第502号「今日のカオスを明日の成長に」
[2016.11.11号]
【よいどれコラム】
いまや年間の一大イベントのひとつになったハロウィーンが終わり、11月に入った。ボケ防止もかねて通っている、稲毛海岸のシェーンでも、子供や父兄を対象に、10月29日の午後2時から1時間、ハロウィーンパーティーを行うというポスターがずいぶん前から貼ってあった。29日は、頼んでおいた遠近両用メガネの出来上がりの日で、稲毛海岸に出掛ける。手元には、17日に行われた熊本での連盟九州支部のトップセミナーの帰りに、お土産に買い込んだくまモンのクッキーが、だいぶあちこち配ったのだが、ちょうど2箱ほど残っていた。消費期限はまだまだ先だが、有効活用しようと、パーティーの始まる少し前に持参した。シェーンの入るビルの隣のビルの一階にあるメガネスーパーで、メガネをピックアップして、外に出ると、パーティー参加風の服装をして、顔にイラストを描き込んだ子供達が、止まるクルマ、止まるクルマから降りて、母親に手を引かれて、ビルの中に吸い込まれていった。
1時間ほど、イオンの中を歩き回って、秋の到来を感じるファッションの品揃えを見ながら、《それなりにあるから、これといって、新しいものを買う必要はないな》と気持ちを納得させるのは、季節の変わり目のルーティーンだ。目の保養をして、駅のホームに上がると、ハロウィーンの服装をした中国人の家族がいた。娘さんにご両親。パパもママも、それなりにハロウィーン用の化粧をして、仮装もしている。(一人っ子政策で)兄弟姉妹がいないので、こうしたイベントも、家族みんなで参加するのだろう。
英語を学ぶのは、日本人の子供達ばかりではない。なんらかの事情で日本で暮らす外国人の子供たちも英会話を学んでいる。これまでも、『英語は世界へのパスポート』なんていわれてきたが、これからの世界では、ますますその重要度は増すのだろう。しかも、英語を話す人たちの発音、アクセント、スピードは、英語や米語を話すネイティブを含めて、千差万別だ。性別によっても、使う単語や表現が違うという。
英会話がそこそこできないと、東京オリンピックやパラリンピックのボランティアもできない。商売の現場でも大切だ。観光地のお土産屋さんでも、「English OK」と看板が出ていれば、売上に違いが出てくるだろう。笑い話に、駅前のあるラーメン屋の右隣に、「日本一」という看板のラーメン屋が出来た。しばらくすると、左隣に、「世界一」という看板のラーメン屋が出来た。そこで、困った老舗のラーメン屋は、「入り口こちら」という看板を上げた、という話がある。
先日、9月26日に、東京・銀座の4丁目交差点近くのすずらん通りにある「銀座NAGANO」で行われた『第3回ふるさと信州須坂のつどい』に参加させていただいた際に、どなたかが、こんな話を紹介した。《ある町の、ごく普通の居酒屋なのだが、いつも外国人、日本人で、混んでいる店がある。どうしてそんなに外国人が集まるのか、と思い、様子をみていると、そのお店のスタッフは、全員英語が話せた》ということだった。言葉の壁を乗り越えて、おもてなしを実践すると、ビジネスも好転するのだろう。
旺文社も、おもてなし英語力を磨くことを目的に、来年3月から、『英語応対能力検定』を始める。ホテル、お店、タクシーなど、外国人を接客する機会の多い人を対象としており、資格というより、その人の能力の向上を目指すものだ。試験は、オンラインで実施するというから、PCやタブレットの需要も増えるかもしれない。そのうち、タクシーでも、「English OK」というステッカーが貼られるようになり、やがて、「English OK」専用の乗り場も出来るだろう。現場の混乱を避けるためには、そうせざるを得ない。タクシー業界の差別化も、そういうところにシフトしていくかもしれない。なにしろ、10月末で、日本を訪れた外国人の数は、2000万人を超えたという。政府が目指す、2020年4000万人は、決して高いハードルではないのかもしれない。
だが、問題は、宿泊施設だ。10月31日、久し振りに、タブレットでNHK World TVを見ていると、現状、2020年に必要な宿泊施設の需要の23%しか満たしていない、という文字ニュースが流れた。詳しい内容まではみていないが、《どうするんだろう》と思う。今からホテルを作るっていっても、それでも足りないだろうし、その前に、労働力や資材が足りるのだろうか。さらにいえば、これまで東京で行われていた各種大イベントの開催は、2019年、2020年、これまでと同じように開催することはできなくなるだろう。これまでも、イベント主催会社やイベント会場の運営会社などが中心になり、対応策が検討されているが、本格的に、方向性を打ち出していかないと、いけない時期が来ている。いくつか開催出来たとしても、高騰したホテルに宿泊できる余裕のある人は少ないから、集客も難しくなるのではと思う。
今でも、シングル2万~3万が当たり前になってきているから、19年、20年になったら、シングル4万~5万くらいは普通になっているだろう。とにかく宿泊施設が足りないのだから、大会期間中だけでも、宿泊機能を備えたフェリーをどこかから調達し、港に接岸して宿泊施設にするなどして対応しないと、街中、宿泊難民であふれてしまう。
それか、六本木が不夜城になるかだ。(い)
【目 次】
◆1.《フォトレポート》平成28年秋巡業『大相撲入間場所』
◆2.CTY(シー・ティー・ワイ)とCNS(ケーブルネット鈴鹿)、
NTTドコモと「ドコモ光」の協業について合意書を締結
◆3.狭山ケーブルテレビが NTT 東日本と協業
◆4.静岡県伊東市エリアにて「JC-data」の配信を開始!
~マルチチャンネルに、マルチコンテンツを配信~
◆5.品川区の「まつり」をテーマとした参加型写真展
『まつりだ わ!ッショイ!! 写真展』をスクエア荏原にて開催
◆6.ジェイコム千葉セントラル、賃貸集合住宅に関する業務提携契約を締結
千葉市内対象物件のインターネット利用料が無料に!
◆7.アスミック・エースが台湾の映像配信サービスと調達エージェント契約を締結
◆8.スマホ画面いっぱい「ざっくぅ」が飛び出す!
「ざっくぅ」の「LINEポップアップスタンプ」が初登場
◆9.ミュージック・ジャパンTV、地域メディア/ケーブルテレビ局との
コラボレーション企画が実現!
◆10.第10 回WOWOWシナリオ大賞、応募総数455 編
◆11.第29 回東京国際映画祭〈WOWOW賞〉受賞作
『ブルーム・オヴ・イエスタディ』に決定
◆12.東京ドラマアウォード2016 においてWOWOWドラマ2 作品が優秀賞を受賞
◆13.ナショナル ジオグラフィック チャンネルでアカデミー賞受賞監督の
ロン・ハワードが、人類の火星移住計画を描く『マーズ 火星移住計画』放送
◆14.世界初! HDR対応4K-IP放送で生中継を実施
~初の生中継は、11月の「侍ジャパン強化試合」に決定!~
◆15.博報堂生活総合研究所 生活者が選ぶ “2017年 ヒット予想” &“2016年
ヒット商品”ランキングを発表
◆16.電通、VR領域をビジネス化するグループ横断組織「Dentsu VR Plus」を設置
◆17.第29回「ケーブルマン・オブ・ザ・イヤー2016」受賞者決定
―12月8日、記念講演会・贈呈式開催
◆18.旅チャンネル『榊原郁恵の町のお嬢さん』11月は荒川区へ
旅先の人達とふれあいながら“町のお嬢さん”を探す旅!
◆19.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
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