cbaニュース
第454号「家電冬の陣-どこまで売れる4Kテレビ」
[2014.11.05号]
【よいどれコラム】
10月17日。午前中の都内での打ち合わせを終えて、いったん帰宅。雑用を処理して、夕方、東京駅に向かった。18日・19日の両日、今年6月に移転した広大な新社屋を活用して行われる秋田ケーブルテレビの「CNAフェスタ」の取材のためである。18時20分の秋田新幹線に乗れれば、22時を少し回ったところで、秋田に着く。宿は、駅前のα1を予約してある。その時間なら、宿の裏手にある秋田長屋酒場に行って、0時過ぎまで、落ち着いて、一杯引っかけることができる。急いで、京葉線ホームからエスカレーターを駆け上り、動く歩道を早足で歩き、東北・秋田新幹線の切符売り場に並んだが、すでに普通席もグリーン席も満席であった。
次の19時20分ならまだ空いているということなので、切符を買って、改札を通り、ホーム下の待合室で、時間をつぶすことにした。ポケットからスマホを取り出す。気になって、回りを見渡すと、ノートPCを開いて仕事をしているサラリーマンもいるが、多くの人がスマホに目を落としている。紙の新聞を読んでいる人は、ほとんどいない。いつも東京へ出るのに利用する京葉線の中でも、たまに乗る山手線や東京メトロの中でも、紙の新聞を持っている人が少なくなった気がする。あるパーティーの席で、そんな話をすると、同調する人が多かった。
この間、面白いことがあった。3人で打ち合わせをしていて、ちょうど昼の12時になると、3人のスマホが、「ニュースの着信」を知らせる音を次々に鳴らした。これで、もっと人数が多かったら、あちこちで鳴り出して、きっと会議終了の合図になるのだろう。
19時になったので、ホームに上がり、電車の到着を待つ。日本が世界に誇る清掃レディが、ピンクのユニフォームを着て、並んでいる。列車到着後、短い時間できれいにして、新しいお客さんを受け入れる準備をするのだから、外国人がみて驚くのも無理はない。
何年か前、アムトラックでNYに着いた時に、改札を入った利用者の誰もが案内板を見上げていた。その光景が不思議だったので、添乗員に尋ねると、NYの列車は、発車番線が固定していないので、自分の乗るべき列車が、どの番線から発車するのか、毎日帰宅する際に、確認しなければならない、と聞いて驚いたことがある。
新幹線は、長距離列車だから、(通勤に利用している人を除けば、毎日利用する人はいないから)みんな乗る前に、ホームの電光掲示板を見上げて、自分の乗る列車を確認するが、毎日乗る通勤列車で、その作業が必要だ、というのはたいへんなストレスだろう。
もっとも、そういうものだ、と小さい頃から身についているから、それほど気にはならないのかもしれない。
19時20分発の秋田新幹線もほぼ満席であった。『第29回国民文化祭・あきた2014』が、10月4日から11月3日まで行われ、数多くのイベントが実施されるので、きっと多くの方が秋田県の各地に集結しているのだろう。
CNAフェスタだけでも、多くのサプライヤーのみなさんが秋田駅周辺のホテルに泊まっている。
19時20分の新幹線は、23時を少し回ったところで、秋田に到着した。ホテルの部屋に荷物を入れて、すぐに裏の秋田長屋酒場に足を運んだ。「すぐにラストオーダー」ということだったが、1時まで、少なくとも0時半まではやっていることを前回来て知っているので、躊躇せずに、靴を脱いで、どかどかと上がり込んだ。通された席は、前回と同じコの字型のカウンター席の一番奥の席だった。たぶん3回目も同じ席に通されるような気がする。
「高清水」を頼んで、目の前でお通しの煮物が炊きあがる間に、つまみを3,4品選んだ。お客は、すぐ右の角に40代前半の男性に、30半ばの男性2人。正面の角には、年配の男性に30半ばの女性が2人。まだまだ盛り上がっているので、それなりに、酒場の雰囲気が楽しめる。
秋田駅を出て、東京や千葉とは違う冷え込みにぶるぶるっとした瞬間、秋田に来た、という実感がわいたが、一口、二口と高清水が喉を通る度に、今度は、秋田へ来た、というぬくもりが腹の中にしみわたる。
1時間半くらいしか時間がないので、来たおつまみを温かいうちに流し込んだ。となりの男性3人の話が面白かったので、耳はだんぼになりながら、ただ、黙って食べて、黙って飲んだ。(話の内容は、ご容赦下さい)
2杯目のお酒がなくなりかけたころ、お勘定が回ってきた。もうちょっと飲みたいところだが、他の2組も立ち上がり掛けているので、粘ることもできそうにない。
《ここは、きれいに立ち上がろう》と、「ごちそうさま」と席を立ったが、ちょうど「お土産にどうぞ」という張り紙が目に入り、ビニールの袋に入った「稲庭うどん」を手にしてしまった。次の瞬間には、「これちょうだい」といっていた。《600円くらいかな》と思って。
値札は、貼ってなかった。お店の人が、「ええと、これはいくらだったかな」と調べると、袋の中の製造元を証明するペーパーには、「1050円(税込)」と書いてある。お店の人は、申し訳なさそうに、「すみません。税込み1080円になります」という。《たかっ!》と思ったが、名古屋ではないが、『戻す』わけにもいかず、買って帰ってきた。
お土産屋さんに並んでいる長さが揃った「稲庭うどん」ではなく、長さを揃える時に切り落としたところを集めたものだ。味は、同じである。すでに、もう2度食べた。味は、美味しい。ただ、みんな不揃いなのだ。だから、長い、長さが揃った稲庭うどんが、恋しくなる。(い)
【目次】
◆1.秋田ケーブルテレビが「CNAフェスタ」開催
◆2.日本ケーブルテレビ連盟が、NGS(Next Generation Summit)開催
◆3. ”神風(カミカゼ)!?錦織効果”の威力は!
――WOWOWの2014年度第2四半期決算発表
◆4.イッツコム、スマートホームサービスの提供を決定
ケーブル事業成長の第4の柱として2015年2月にサービスを開始
◆5.ケーブルテレビ山形が運営する“がんばれ東北ch”新コンテンツ
「NBLバスケ・全日本プロレス」がアクトビラに登場!
◆6.GAORA SPORTS HDの「ATPテニス ワールドツアー」
外出先でもリアルタイム視聴
◆7.10月27日より南横浜局(旧JCNよこはま)で「J:COMオンデマンド」を提供開始
― 旧JCNエリアでのサービス統合を推進 ―
◆8.J:COM × J SPORTS、「2014ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
presented byベルーナ」を4K制作
◆9.「CLEAN UP OUR TOWN 2014(私たちの街をきれいに)」
J:COM 茨城が土浦駅周辺で地域清掃活動を実施
~総勢650名が参加、200㎏のゴミを回収~
◆10.見放題VODパック「カートゥーン ネットワーク オンデマンド」が日本初登場
12月1日J:COM TVスタンダード加入者向けに無料で提供開始
◆11.~商店街プロレス、軽トラ市などイベント盛りだくさん!~
商店会、観光協会、J:COMが共同で11月22日に地元商店街活性化イベントを開催
◆12.キッズ・ステーション、11月17日(月)~24日(月・祝)
『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』発売記念SP
◆13.全国各地にストリートメディア社が設置したデジタルサイネージが1,000面を突破
◆14.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内
次号へ | cbaニュース一覧 | 前号へ |