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第457号「ふと見ると、届いたLINEの絵文字が「ざっくぅ」だ

[2014.12.18号]

【よいどれコラム】

 選挙が終わった。選挙のたびに思い出すのは、《大手広告代理店などを中心に、どれくらいの経済効果があったのだろうか?》ということだ。もう10年以上前になるが、知り合いの広告マンが、国会が解散し、選挙に突入となった時に、「これで50億の売り上げが出る」とつぶやいていた。彼のところで50億だから全体では、もっと大きなお金が選挙がらみで動くのだろう。もちろん、選挙を行うための告知広告など、運営に関するお金で、正しいお金である。
 このところ、選挙というと、期日前投票を行うようにしている。日曜日は、原稿の作業日にあてていることもあるが、天気が良くなかったり、急な出張や所用もないわけではないので、時間に余裕のある早いうちに期日前投票を済ませることにしている。
 先日、隣の駅の稲毛海岸にあるイオンにお歳暮の品を探しに行くと、一階のフロアの一角に、大勢の人が並んでいるから、《何だろう》と目をやると、なんと『期日前投票所』であった。筆者が、期日前投票を行ったのは、家の近くにある美浜区役所であった。『期日前投票は、そういう役所で行うもの』という頭があったから、ひどく驚いた。《こういうところでも期日前投票、やっていいんだ》と思った。稲毛海岸のイオンは、駅前にあり、後背地には、たくさんのマンション群がある。駅に行くのに近いので、イオンの一階は、通り抜けの場所にもなっている。その『通り道』沿いに、「期日前投票所」があるのであるから、これは非常に投票がしやすい環境だ。おりから天気予報は、週末から週明けにかけて、寒さがきつくなる、と告げていた。その後、2度ほど、イオンに足を運んだが、いつも「宣誓書」を書くコーナーに人が並んでいた。
 今回から、イオンに期日前投票所が設置されたのか、あるいは前から設置されていたのかは知らないが、いずれにしろ、この地域の期日前投票にしろ、当日の投票にしろ、投票率は、少し高いのではないか、と思わせる。
 当日は、けっこう冷え込んだし、前々から、「自民党の圧勝」がいわれていたので、この地域でも、当日の投票率は、それほど伸びなかったかもしれないが、こと『期日前投票』に限っていえば、かなり投票率は高くなっているのではないか、と思う。その結果、イオンの売上に少し貢献があったかどうかは、わからないが、まあ、普段から利用しているお客さんが多いだろうから、「利用者の利便性を図り、投票率のアップにイオンが貢献した」ということだろう。
 イオンの近くに住む知人も、イオンで期日前投票をしたといっていた。もちろん、こうした環境は、この地域の特殊性のなせるものであろうが、一般に、利便性の高いところに期日前投票所を設置し、当日、なんらかの事情で、投票所に行けない方に、投票する機会を提供し、その方の一票を無駄にしない、という環境作りはする必要があるだろう。
 「成人してから一度も選挙に行ったことがない」という30前後の男女もたまにいるし、理由を聞くと、「日曜日は仕事があって休めない」という人もいる。そういう方に、期日前投票を勧めても、(場所を役所と想定すると)「期日前投票所は、駅に行く通勤路とは反対の方向にある」というような答えが返ってくる。
 「もともと、行く気が無い」というのは、本人の意識の問題になるが、あるいは、さかのぼれば、日本の教育の問題になるだろうが、いずれにしろ、選挙への参加性を向上させる環境作りは必要だ。

 それにしても、と思うのは、介護施設に入居しているみなさんの一票は、どうなってしまうんだろう?ということだ。ついこの間も、介護施設に入っている母親の顔を見てきたが、とても自ら歩いて投票所に行ける状態ではないし、よしんば誰かの補助で、車いすで行けたとしても、誰に投票するのか、判断できる力はもう残っていない。通常の食事は、右手で、スプーンを握って食べているから、鉛筆を握ることはできるだろうが、字として判読できるものが書けるとも思えない。左手、左足は、麻痺したままである。味覚は、残っているようで、イチゴを6つ持っていって、右手に順に手渡すと、自ら口に運び、イチゴ、といって、しみじみ味わうように食べていた。
 食欲はあるようなので、宮崎空港で買ってきたロールケーキの一切れを半分に切って、手渡すと、食感が良かったのか、目を輝かせた。残りも渡すと、そのまま一口で、口の中に押し込んだ。宮崎空港の2階の西売店にあるあのロールケーキは、本当においしい。前に行った時も買って帰ったが、今回も買って帰って正解であった。機嫌の悪い彼女のおみやげにはぴったりである。すぐに、機嫌をなおしてくれるだろう。(保証はできませんが)

 母親はこういう状態であるが、それでも有権者である。その一票は、どうなってしまうのか、今度、施設に行ったら、係の人に聞いてみよう。単純にいえば、投票されない一票ということになるのだろう。
 日本は、少子化が進んでいる。そして、同時に、高齢化も進んでいる。今回、母の施設を訪れた際に、施設の前の田んぼをつぶして工事が進んでいるので、看板を確認すると、施設の拡大工事であった。需要は、どんどん増えている。
 こうした介護施設の需要は、高齢化を背景に、(数の違いはあっても)進む。ということは、元気な有権者の割合が非常に減る、ということになるだろう。
 そこにきて投票率が低いと、非常に少ない数の『投票箱に入れられた票』で、当選者が決まる、ということになる。
 ますます、組織力の強い人が、当選しやすくなっていくのだろう。
 やがて、浮動票の自らの組織への取り込み競争が激しくなっていくだろう。地域の祭りやイベントで、子供たちと握手する政治家は今でもいるが、そのうちひざまずき、熱いハグを交わすようになるかもしれない。(い)


【目次】

◆1.「FMひゅうが」開局1周年記念イベント『76.7フェスタ』開催

◆2.JCTA参加の海外共同製作番組が「記録・中国」ドキュメンタリー賞を受賞

◆3.TVで電力見える化 「J:COM電力」で楽しく節電
   2015年2月より、エネルギー管理支援サービス「エコレポ」*提供開始

◆4.J:COMの清掃活動「CLEAN UP OUR TOWN 2014」実施報告
   ~地域の皆さまと全国76会場でゴミ約59トンを回収!~

◆5.クリスマスや年末年始など、たくさん使える全40種類が登場!
   「ざっくぅ」の「LINE クリエイターズスタンプ」第2弾、販売開始

◆6.和歌山市観光協会×J:COM和歌山コラボ企画 第2弾
   ジモト大好き応援企画「和歌山ええとこ いらっSai!」

◆7.国内初*1のオープンインターネット網を通じた4KVOD配信サービス
   「4Kアクトビラ」を12月11日から開始

◆8.吉本の芸人が学校の先生になって子どもたちに授業を行う大人気イベント
   <笑って、楽しんで、学べる学校>「笑楽校(しょうがっこう)」
   が自宅に居ながらテレビで楽しめる!

◆9.岩手県交通バスサイネージ導入について
   ~地域活性化に貢献する車内サイネージシステム導入の取組み~

◆10.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》案内

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