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第461号「光サービス卸で春の嵐が吹き荒れる!?」

[2015.02.16号]

【よいどれコラム】

 2月14日。世間では、世に言う「バレンタインデー」である。今年は、バレンタインデーが土曜日になったので、日本全国の13日の金曜日の職場では、さまざまな悲喜こもごもな展開が、繰り広げられただろう。そのまま14日まで、もつれこんだケースもあるだろう。検見川浜駅前だけでなく、栃木の駅前だけでなく、全国各地の各所で、制服姿の若い高校生のカップルも、本命チョコがもたらす至福の瞬間を楽しんでいることだろう。全国の繁華街の多くのお店で、この日ばかりは、かわきもののチョコレートの他に、パッケージにくるまれたチョコレートを用意して、お客さんをお迎えしたことだろう。もらったお客さんの反応について、チョコレートをあげた女性たちが、なにごとかつぶやいたら、日本人男性の「性格」が垣間見えるだろう。もっというと、女性たちが、どのメーカーのチョコレートをいくらくらい買ったか、つぶやいたら、夜の繁華街のおおよそのメーカーシェアも出てくるに違いない。
 8日のTBS系列「アッコにおまかせ」を例によってタイムシフトでみていると、8種類の明治のチョコレートが出てきて、今年に入ってからの売上の一位を外す、一位を当ててはいけないというゲームをやっていた。《この時期に、このクイズか~!?すごいタイアップ企画!!!(広告費は)いくらくらいするんだろう~!?》と思ってみていた。今年のバレンタインデー商戦の結果は、やがて、数社の調査会社の調査結果が、いくつかの週刊誌で紹介され、それがまた「アッコ…」で紹介されるだろう。「アッコ…」の番組最後の『au』の生CMもかなりなインパクトがある。つい、《いくらくらいするんだろう!?》と思ってしまうが、そろそろ春の商戦を迎えるので、携帯電話各社のコマーシャル競争も激しさを増してくるだろう。
 漏れ聞こえてくるところによると、この春先だけで、ドコモは100億円規模のCMを投下するとか。当然ながら、3月から始まる「ドコモ光」のPRが主軸になるのだろう。
 1月は、ケーブル業界の各地の賀詞交歓会を回ったが、「我々は、どちらかというと訪問販売業。携帯電話各社は、販売店を持っており、顧客が来店するスタイル。お客さんが、携帯電話の機種変更などで、お店を訪ねた時に、セット割引を勧められるというのは強い。裏返せば、我々の脅威になるわけです」という意見も聞いた。たしかに、お店を訪ねる時というのは、なにごとか決意をして訪ねるわけで、「これもいかがですか」と勧められると、《この際、契約しておこうか》という気になりやすい。ちょっと太っ腹な状態であるのだ。それに、《家族割りで、安くなる》と聞けば、安い方に気持ちが引きずられるのもムリはない。それに対抗する手段は、常日頃からの、サポート態勢のアピールであろうか。
 安さに動かない、というのは、これはもう、個人、あるいは家族、さらにいえば、一族の関係や考え方によるものであろう。個人であれば、好き嫌い、家族であれば、誰かがその会社に勤めているとか。一族であれば、「うちは代々◯◯」という台詞も、地方で飲んでいると、たまに耳にする。それでも、「昔からうちはNTT」という話は、10年前、20年前とくらべるとかなり希薄になってきている。

 NTTの光サービス卸に取り組むケーブル局もいくつかある。公平な競争条件の確保、透明性の確保など、個局を含めた業界団体で、全体論として闘わなければならないところもあるが、個局にとっては、振り返れば、地域の顧客に豊かなブロードバンド環境を提供するという視点から、自社設備はもちろんのこと、他社設備を利用しても、顧客のニーズに応えることが、地域貢献につながる、という事情もある。
 ただし、借りられるのは、NTTのFTTHが敷設してある地域だけで、採算性が合わないため、敷設されていない地域に関しては、ケーブルが独自に敷設する、あるいは行政と連携して、なんらかの補助金を確保して、インフラを整備する、あるいはそのままなにもなされないまま放置されるということになる。
 NTTのFTTHは、人口カバー率98%だが、その残りの2%をどうするか、という問題は残り、地域に立脚する地方のケーブル局の一部は、到底黒字化は見込めないその課題に、どう取り組んでいくのか、という大問題に直面している。競争環境の激化による利幅の減少、人口減少、世帯減少の波にあらわれ始めた地方のケーブル局にとっては、違うところで儲けた分を足りないところに回す、という考え方は、もう選べない。これは、なにもケーブルに限ったことではないだろう。地方では、他のあらゆる産業分野でも起こっていることだろう。そういう中で、「人口減少、世帯減少のいわば先進地域。そこで何ができるのか、挑戦できるチャンスととられている」というあるケーブル局の幹部もいた。
 発想の転換。ケーブルが、地方創生に何ができるか、どんな貢献ができるのか、そこから始まるのかもしれない。(い)


【目次】

◆1.《フォトレポート》各地で賀詞交歓会開催

◆2.スマートホームサービス イッツコム 「インテリジェントホーム」
   ~様々なモノがインターネットに繋がるIoT(Internet of Things)サービス実用化~

◆3.東急田園都市線・駅直結の商業施設「たまプラーザ テラス」で
   産・学・民連携により災害の発生を想定したCERT訓練を実施

◆4.地域ネットワークを活かし各地の逸品を販売するショッピングサイト
   「ポニッツショッピング」

◆5.イッツコム、ブロードバンドアワード2014
   『最優秀回線事業者(ベストキャリア)』 受賞  
   ― イッツコムの信頼性とサポート力に高い評価 ―

◆6.J:COM、春季キャンプ・オープン戦・主催公式戦をリアルタイム配信
   ―放送中のプロ野球番組をスマホ・タブレットで外出中でも楽しめる―

◆7.横浜市泉区・西区と横浜ケーブルビジョン(YCV)が
   「災害放送訓練」を初めて実施

◆8.袖ケ浦市の防災行政無線の告知放送を3月から配信「防災情報サービス」

◆9.2月20日、木曽岬町・CTY災害時支援協定締結

◆10.CNCI、3月より「ケーブルスマホ」提供開始~ケーブルテレビ局が安心サポート

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