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第575号「世界は、ストリーミングTVに向かっている」

[2019.12.09号]

【よいどれコラム】

 11 月 1 日、Apple TV+が始まった。(日本は、2 日) 3 日に、ホームページを開くと、《Apple TV 4K があれ ば、目の覚めるような4K HDRとDolby Atmosのサウンドを持つ映画と番組の世界に飛び込めます。Hulu、FOD(フ ジテレビオンデマンド)、DAZN、Amazon プライム・ビデオなどのアプリケーションから魅力的なコンテンツにアクセ ス。Apple TV+オリジナルの番組と映画もストリーミングできるようになりました。しかも Siri を使って、あなたの声だ けですべてをコントロールできます。さらにホーム画面が再設計され、より臨場感あふれるパーソナルなテレビを体 験できるようになったので、Apple TV 4K を楽しむのが今まで以上に簡単になりました。》とある。
 10 月 31 日に、ホームページを開いた時と、少し、文面が変わった。 《Apple TV アプリケーションは、Apple TV+を観るための究極の方法です。あなたが iPhone、iPad、Mac または Apple TV を持っているなら、すでに Apple TV アプリケーションを楽しむ準備はできています。》 《こんなテレビが欲しかったはずです。人気のストリーミングサービスにアクセスできる。数千本そろった映画を購入 またはレンタルできる。Apple TV+でほかにはないストーリーを楽しめる。そのすべての体験が、あなたのすべての スクリーン上にある Apple TV アプリケーションで始まります。》ともある。 さらに、《「ザ・モーニングショー」は、11 月 2 日から Apple TV アプリケーションで観られます》とある。*ザ・モー ニングショーは、新作ドラマ。 「Apple TV+がスタート、iOS や Apple TV、Mac を購入すれば 1 年間無料」という記事もある。Apple TV+は、定 額制のストリーミング動画サービスで、このサービスを利用するには、月額 4.99 ドルのプランを申し込む必要があ る。だが、9 月以降に iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV または Mac を新たに購入し、デバイスに関連付けられ た Apple ID でサインインしている場合、1 年間の無料トライアルサービスが自動的に適用される購読ボタンが表示 される。

 シェーンの講師ケントは、ここがミソだという。Apple の機器の年間販売台数は、世界で、約 875 万台。この購入 者が、まず、Apple TV+の潜在顧客となる。 1 年間の無料トライアルが終了した段階で、何人が有料購読に移行するかが課題だが、また新しい機器を購入 すれば、「無料トライアルは継続する」ことになる。視聴してくれるサブスクライバーをまず維持することが大事だ。 これまでに販売されたスマートフォンなどのデバイスを考えると、2 億台くらいのベースはあるだろう。これは、 Netflix などの他社も同じ条件だ。

 そして、11 月 12 日には、Disney+がサービスを開始する。「Disney+は公開前に 100 万人超の米国内加入者 を獲得か」という記事もある。100 万じゃすまない加入者を集めるのではないかと思う。 Disney は、Netflix との映画のライセンス契約を更新せず、もはや、Netflix では Disney コンテンツは観られない。 加入者の引きはがしだ。OTT 事業で遅れをとっていた Disney が、本気になった証拠でもあろう。 6 月頃、Netflix の加入者の減少が噂されると、ケントは、持っている Netflix の株式の一部を売却した。そして、 10 月下旬、残りの株式も売却した。もう大きな株価の伸びは期待できないと判断したようだ。

 株をやるので、ブルームバーグのニュースなどにいつも目を通している。なんでも、9 月下旬の頃の Netflix の CEO のインタビューで、彼が「dire」(ダイア:先が見通せない状態)という話をしていたのだそうだ。 注視していたところ、10 月 21 日、CEO が自社株を全て売却したというニュースが飛び込んできた。すかさず、ケ ントも残りの株式を売却したという。もちろん、これで、Netflix の事業がどうのこうのということはない。 似たようなことは、昔、スティーブ・ジョブズも行ったという。1985 年 9 月、ジョブズがアップルを去る際に、1 株を 残して全ての株式を売却したという。

 いずれにしても、Netflix の独走態勢に待ったがかかったことは事実だ。この他にも米国では、アフロ・アメリカン向 けの BET(Black Entertainment Network)と Tyler Perry Studio が共同で提供する SVOD サービスの BET+が 9 月 19 日にスタートした。さらに来年になると、AT&T の「HBO Max($15)」が 5 月に開始される。 Comcast/NBCUniversal も「Peacock」という OTT サービスを開始する。「Quibi」というモバイル向けのサービスも 開始されるという。2020 年代に向けて、ブロードバンド時代の映像サービス事業が、大競争時代を迎える。(い)

 

【目次】

◆1.《フォトレポート》日本ケーブルラボが、「ラボ オータムセミナー2019」を開催

◆2.エヌ・シィ・ティが、開局30周年記念講演会を開催

◆3.「4K・VR 徳島映画祭 2019」二次審査会実施

◆4.株式会社プラットイーズが「Inter BEE 2019」に出展

◆5.Inter BEE 2019 特別企画:INTER BEE IP PAVILION

◆6.民間任意団体 IPDC フォーラムが、V-High 帯特定実験試験局免許を取得
   ~IoT 放送の実現による放送波の新たな活用シーンの開拓を目指して~

◆7.WOWOW、2019年11月定例会見要旨

◆8.GTドライバーとWRCドライバーが対決するカーレース番組を4K映像で独占提供
   が決定

◆9.ひかりTV、メディアパートナーとして「2019ミス・インターナショナル世界大会」
   に協賛
   ~11月12日、大会の模様を「ひかりTV」と「dTVチャンネル」で生配信~

◆10.2019年1月~中国で放送、高視聴率獲得の注目ドラマ
   「招揺 ~The Legends~」日本初上陸!~ひかりTVで独占先行提供が決定~

◆11.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》

 

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