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第573号「湯豆腐の恋しい季節がやってきた」
[2019.10.08号]
【よいどれコラム】
また、ハロウィーンの季節がやって来る。日本独自のモノが加わり、すでに、日本の秋の風物詩化しているといっても良いだろう。
8月の終わり、9月の初めには、ハロウィーンの包装をしたさまざまなお菓子が店先に並び始めた。いまや食品棚にあふれんばかりに並んでいる。
そんな中、9月30日のあちこちのお店は、翌10月1日からの消費税10%対応に追われた。
昼間、稲毛海岸のイオンの靴売場をのぞいた。「9月30日までに購入した商品でも、お引き渡しが10月1日以降の場合は、消費税は10%になります」と看板が出ていた。
《そうなんだ》と思った。
そういえば、こんな話も耳にした。
レジの変更・修正に伴う『特需』の恩恵を受けるIT企業。10月1日までの対応を目指すが、そうそう現場の変更・修正作業は進まない。
発注側は、9月30日までにと思っている。営業も、9月30日までになんとかと思って、受注する。消費税は、8%だ。
だが、膨大な量の受注をこなすのはそう生やさしいことではない。納期は、遅れ気味になる。遅れが出始めると、どんどん遅れが膨らむ。
そして、納品が遅れ、10月1日以降になると、消費税は10%になる。お客さんは、2%分は、払えない、というようなことになる。「9月30日までに、出来るといった」というのが理由だ。
管理部は、納期のヨミが甘い、ということになる。
後日談は、まだ聞いていない。というか、真っ最中だ。
夜の9時過ぎ、検見川浜のディスカウントストアBig-Aに行ってみると、何やら忙しそうにしていた。《税率が、10%になるから?》と思い、「(清涼飲料水を指して)こういうものも10%になるの?付け替えたいへんですね」と作業中の男性アルバイトに声を掛けた。
すると、「いえ。こういうものは8%のままですよ。お酒は、上がりますけどね」と返事が返ってきた。消費税10%の中身を知らない自分がそこにいた。
飲食料品は、軽減税率が適用されるので、8%のままだった。
彼は、いつもの商品の補充作業をしていただけだった。
だが、レジに行ってみると、「消費税導入作業のため、9月30日22時~10月1日9時まで臨時休業します」と貼ってあった。
やはり、レジのシステムの入れ替えなど、それなりに作業があるのだ。一番たいへんなのは、従業員への新システムの周知徹底だ。
しばらく、あちこちから新消費税率導入によって起きるさまざまなニュースが上がってくるだろう。
28日夜。福岡空港にいた。東京行きのANAの出発便を待つ待合室は、テレビの前に大勢の人が群がっていた。79分を過ぎ、日本がアイルランドに勝利しようという瞬間だった。
アナウンサーは、絶叫していた。絶叫の様子が、文字テロップで分かった。
アイルランドが、ボールをタッチに蹴り出し、勝利が決まった瞬間、パチパチパチという、人数の割りには、小さな拍手が飛んだ。
恥ずかしがり屋の日本人という感じだ。
「ようし。行け行け!!!」と叫んでいたのは、私ではありません、というような。
友達同士、会社の同僚同士で待ち合わせをしていた人たちは、「日本、勝った!!!」という情報に、「ウソ~!」「マジ~!」「本当!!!」などと感想を漏らしていた。
機上の人となり、夜9時を回った羽田空港に、無事着陸。モノレールで浜松町に出て、東京駅へ。新幹線の乗り換え口は、グリーンのジャージを着た大勢の外国人でごった返していた。静岡から、いま戻ったのだろう。熱気もはらんでいた。
ラグビーのワールドカップが、いま、日本で行われていることを実感する。ファンの人たちも、体が大きく、がっしりしていて、ラガーマンそのものにみえる。元ラガーマンが多いのだろう。
当分、東京駅では、体の大きな、一見してラグビーファンと分かる外国人が目立つだろう。
今回のフライトは、羽田空港⇒佐賀空港。福岡空港⇒羽田空港だった。役員なので、27日に行われた武雄のケーブルワンの株主総会に出席。翌日、武雄温泉駅からJRで博多に出ると、コンコースにラグビー人形が飾られた山笠があった。「盛り上がろう!!!」という気運が満ちあふれている。
行きの飛行機は、座席毎にテレビスクリーンがあった。空に上がり、番組を選択すると、まずAmazonプライムビデオの広告が流れた。新しい広告だ。(と思う)
消費税10%導入の機会をとらまえた展開かもしれない。あるいは、11月1日から、日本でも始まるアップルTVに対する対抗策かも。アップルの新機種を購入すれば、もれなくアップルTVが1年間無料で視聴できる。OTT市場は、競争が激しくなる。
Amazonでは、いろいろなモノを買って、映像コンテンツも見られる。
いまや、国民のほとんどの人が、スマートフォンやタブレットを持っている。財布にもなる。
この飛行機では、自分の好みのコンテンツをそれぞれが見られる。お好み視聴の体験ができる。この「機材」は、AmazonプライムビデオのCMに最適だ。乗客に、いやおうなく訴求する。
広告空間として、最高だ。
帰りの飛行機は、天井からテレビスクリーンが降りてくるタイプ。古いタイプだ。平成というより、昭和の時代が漂った。
もちろん、最初に、AmazonプライムビデオのCMは流れた。だが、テレビスクリーンまでの距離が遠すぎる。いまや、情報収集は、「たなごころ」の時代だ。やがて、個別スクリーンタイプに替わっていくのだろう。(い)
【目 次】
◆1.《フォトレポート》日本ケーブルテレビ連盟東海支部、
『ケーブルフェスタ2019』開催 - テーマは「つながる魅力 広がる楽しさ」
◆2.日本ケーブルテレビ連盟が、「地域・コンテンツビジネス推進委員会」を発足
~地域の課題解決に対するケーブルテレビ事業者の取組みについて~
◆3.横浜ケーブルビジョンが全国2例目としての 地元商店街ネーミングライツを取得
◆4.CAC、はんだ山車まつり開催までの軌跡を描く
ドキュメンタリードラマ製作プロジェクト始動!
◆5.(一社)富山県ケーブルテレビ協議会が、「高校部活TV 全力ジェネレーション!」
を放送開始
◆6.富山県主要6局、「でんき&ケーブルまとめ割」のサービス開始
◆7.第 32 回ラボワークショップ「サイバーセキュリティ対策の最前線」開催
◆8.「ケーブル4K」×「4K・VR 徳島映画祭 2019」
『4K・VR徳島映画祭 過去受賞作』特集放送
◆9.博報堂DYホールディングス、ARクリエイティブスタジオMESONと MRグラス
を用いた、ARコミュニケーションサービスの実証実験を開始
◆10.NTTぷらら、5G時代を見据えた最新映像技術による新たな音楽ライブイベント演出
「TECH LIVE」のトライアル実施
◆11.NHK放送研修センター《ケーブルテレビ研修》
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